第五章
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「興味ないから」
「家のことはか」
「だって私ずっと西安で育ってきて」
「冒険者になったからか」
「そう、メイジになって」
娘は職業の話もした。
「それで楽しく過ごしてるから」
「ええか」
「私子供の頃から冒険者になりたくて」
「なれてか」
「それで食べていけてるし世界中旅出来て」
それでというのだ。
「満足してるから」
「お金持ちの家のことはか」
「いいわよ、何か腹違いで年齢の離れた兄さんが探してるかも知れないけれど」
「ええか」
「別にね。じゃあ兄さんに伝えてね」
メイジは自分に話し掛けている金に言った。
「私は私で冒険者で楽しく食べていってるから」
「別にか」
「気にしなくていいから。ただ気が向いたら手紙位は送るってね」
「そう伝えてええか」
「そうしてね、じゃあ依頼終わったし」
ギルドからの砂漠のモンスター退治のそれはというのだ。
「これでね」
「町に戻って報酬受けてか」
「次のところに行くわ」
「そうするか、それで自分のお母さんは」
「西安に入ってすぐに結婚して」
それでとだ、メイジは今度は自分の母親先代の愛人の一人の話もした。
「今も幸せに過ごしてるわ」
「そうなんか」
「それで結婚した人が私のお義父さんで」
娘は金に明るい顔でさらに話した。
「頭のいいメイジでね」
「自分に教えてくれてか」
「私もメイジになったのよ、それで西安に戻れば」
「ご両親がおるか」
「今の私のね。まあ暫くは気ままに冒険者やって」
彼女が言うに楽しくだ。
「後々軍隊に入るかも知れないし先生になるのもいいし」
「後は後は」
「そう考えてるわ、少なくとも今は冒険者よ」
こちらを生活の糧にすると言うのだった、実際に彼女は金と陳そして今のパーティーの仲間達と共も銀川に戻ると報酬を受け取ると兄に挨拶することなく次の場所に行くと言って今度は成都の方に行った。軍隊は駐屯地に戻った。
金は陳と共に馬家に行って主に全てを話すと主はそうですかと言って微笑んでだった。二人に報酬を渡して依頼の成功を認めた。そして二人をまた宴に誘って共に飲んで食べた。
金は翌朝陳と共に銀川を出発し次の場所に行こうとした、そして銀川を一歩出たその瞬間にだった。
金の手にあるものが宿った、それは何かというと。
「春秋繁露や」
「前漢の董仲舒の書か」
「これ踊りのことも書かれてるからな」
「ダンサーの自分の為の書でもあるか」
「そや、踊りつまり音感と素早さを上げてくれて」
そしてとだ、金はその神具を手に陳に話した。
「知力も上げてくれる」
「ええ神具やな」
「そしておら自身神託を適えて」
そしてというのだ。
「強うなったわ」
「自分自身もか」
「全体的に一回りな、神具が出た時
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