第三章
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「そんなな」
「豪快さんでやな」
「それでな」
それが為にというのだ。
「プラスアルファの手掛かりである」
「その人のお母さんのこともか」
「わかってる筈や、そやからあらためて先代さんの特徴聞いて」
「子供は親御さんに似るからな」
「遺伝でな、どの種族でもな」
人ならというのだ。
「お父さんかお母さんか」
「どっちかに似るか」
「そやから両方の特徴聞いて」
「どっちかに似てるコボルト族の人をか」
「探そうな」
これまで出ている条件の他にというのだ。
「そうしよな」
「ほなな」
これで話は決まった、それで二人は風呂から出るとすぐに酒に強いのか朝から至って平気な顔で朝食を終えた主に今度は娘の両親の身体的特徴のことを聞いた、主の親でもある者のことも。
するとだ、またわかったのだった。
「お父さんは黒毛、お母さんは白毛か」
「奇麗なな」
「そういえばご主人黒毛やな」
「まんま父親似やな」
「目も青かった」
「先代さんの目も青かったっていうしな」
「お母さんの目も青かったらしい」
白毛だけでなくというのだ。
「ほな娘さんの目も青いな」
「その可能性高いな」
「毛は黒毛か白毛か」
コボルトは犬人を小柄にした外見の種族だ、その為同じ様な姿の犬人や狼人そして変身した後のワーウルフとは体格で区別される。このことは人間とホビットの見分け方と似ている。
「模様にはならんか」
「コボルトやそやな」
「そや、犬は大体単色やろ」
「ああ、狸とかと違ってな」
「ハスキーとかは別にしてな」
「多くの種類でそうでな」
「それでこっちの世界の犬人や狼人もそうで」
そしてと言うのだった。
「コボルトもな」
「単色やな」
その毛の色はというのだ。
「白、黒、灰色、茶色、赤、結構色々な毛の色があるけどな」
「おおむねな」
「単色やな」
「しかもご両親も単色や」
「ほなおおむねやな」
「隔世遺伝とか出る可能性もあるけど」
それでもとだ、金は陳に話した。
「おおむねな」
「白か黒になるな」
「それで目は青や」
「遺伝でそうなるな」
「しかも十九歳位で女の子で西安訛りの言葉」
「めっちゃ限られるな」
「尚且つ西安の方から来てるのは間違いない」
このこともだ、金は指摘した。
「ここまで揃うとな」
「色々楽に調べられるな」
「そや、ほな本格的な人探しの開始や」
金は陳に笑って言った、そしてだった。
二人は実際に銀川においてこれまで話した特徴の娘を探した、銀川にもそれなりの人の出入りがあるがそれでもだった。
数日調べて二人は遂に手掛かりを掴んだ、だがその手掛かりは二人にとっては思いも寄らないものだった。
二人はその手掛かりを聞いた時冒険者のギルドにいた、そ
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