宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 7
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で間違いないな?」
「状況的には近いかと」
状況はかなり悪いな。
「う〜む、これが本当に潜水艦とならやり合う方法がないとも言えないんだけどな。潜宙艦か。古式戦術の潜望鏡の破壊で対応するしか無いな」
『レーダーに感!!魚雷です!!』
意見を取ろうとした瞬間、会議室に通信が繋がったのですぐに壁に備え付けられた通話機を取る。
「慣性制御を医務室を最優先に。波動防壁を左舷に集中準備。迎撃はするな」
「副長!?」
『波動防壁、左舷に集中準備!!魚雷、デブリに阻まれました』
「魚雷は全て同じように対処せよ。向こうもこちらを完全には捉えていない。今は艦長の手術が最優先だ。絶対に揺らすな」
向こうもこちらを完全に捉えては居ないようだが、時間の問題だな。向こうはここに居ると決めて撃ち込んできたな。
「真田君、向こうの制約は分かるか?」
「データが少ないので何とも言えませんが、向こうとこちら側は全くの別次元でしょう。そうでないのなら双方のレーダーに反応があるはずです。それを解消するための潜望鏡のようなものか、フロープだけをこちら側に出現させていると思われます」
「まあ、当然だろうな。ふむ、潜宙は技術的には難しいか?」
「少なくともワープよりは難しいでしょう。言うならばワープ中の空間に居続けた上で自由に動くのですから」
「ということは魚雷はガミラスの使う通常の物だな。特殊なフィールドの効果が切れるとこちら側の通常空間に姿を現すと」
「そう考えて間違いないかと」
少なくとも魚雷は置き土産ではないということか。
「敵艦の索敵に使えそうな物は?」
「技術部が開発した亜空間ソナーとそれを応用した亜空間ソノブイがあります」
「特徴は?」
「亜空間ソナーは大型で大出力のアクティブソナーです。この宙域全てを索敵可能です。逆に小型で低出力のパッシブソナーです。ピンポイントになりますので数を投下する必要があります。数はある程度用意してありますが、今回で全て使う必要もあるかと思われます」
「情報部といたしましては亜空間ソナーを推します。相手の場所を早期に特定することこそが、被害を最小限に押されられると考えます」
「いや、それは駄目だ。戦術科としてはソノブイの使用を考えます。アクティブソナーではこちらの居場所を知らしめてしまいます。ソノブイならその可能性は低くなり、相手も慎重に動かなくてはならなくなります」
「古代君の言うとおりだな。ヤマトを戦闘に参加させる訳にはいかない。ソノブイを使用する。人員の選抜は任せる。航空1個隊にシーガルの護衛と、敵潜望鏡、またはフロープの撃破を任せる。ヤマトは現在地で待機。2時間後に作戦を開始する。総員直ちにかかれ!!」
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