宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 7
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に、航海を続けていきたいと考えている。だから、ここで一度全部を吐き出して貰いたい!!」
そこまで言って古代君もロープに身体を完全に預けてしまう。ある程度回復した奴らが古代君と島君をリングから降ろして野戦病院化している端の方に担いでいる。
「副長、交代時間です」
艦橋にいた瀬川君がこちらの方に駆け寄ってくる。時計を見れば交代時間を少し過ぎていた。
「了解した。ここの管理は任せる」
「はい」
幾らかのガス抜きに加えて古代君のお陰で皆もある程度は落ち着いただろう。これで任務も続行できるだろう。
「遅れて申し訳ありません、艦長」
「構わんよ、皆の様子はどうだ?」
「ある程度は落ち着きました。ここからは、一人一人に委ねるしかありません」
「そうか。出来る限りのフォローを頼む」
「了解しました」
虫の知らせとでも言うのか、今日に限って嫌な予感がひしひしと感じられる。乗組員の士気は悪くはない。戦闘に支障はないだろうが、気を抜けない。
「レーダーに感!!8j」
艦が大きく揺れ、コンソールにしがみ付く形で耐える。
「被害状況!!」
「左舷、24番装甲を抜かれました!!付近の隔壁を閉鎖!!」
「ダメコンは後だ!!レーダー!!」
「8時の方向距離500、何もない場所から突然現れました!!」
「対空警戒!!総員戦闘態勢!!航空隊は待機!!島、近くにあるデブリの影に隠れろ!!」
「了解!!大田!!」
「2時の方向、デブリ帯の中に一際大きなのがあります!!」
「取舵20」
「第2派、7時の方向、距離800、数2」
「対空防御!!」
「撃ち落とせ!!」
パルスレーザーが魚雷を撃ち落とし、ヤマトがデブリ帯に侵入する。一先ずの混乱と危機から立ち直った所で艦長の指示を仰ぐ。
「艦長、どうされますか?」
いつもならすぐに返ってくるはずの声が聞こえない。振り返ると艦長の姿が席から見えない。立ち上がり、回り込むと胸を抑えた状態で席から放り出される形で艦長が倒れていた。慌てて駆け寄り、医務室への回線を開く。
「佐渡先生、艦長が負傷した!!ストレッチャーを!!」
「瀬川君、佐渡先生はなんと?」
「緊急手術が必要だと言ってすぐに手術に入られました。絶対に揺らすなとも」
「真田君、敵の正体は掴めたか?」
「おそらくですが、次元潜宙艦かと」
「潜宙艦?」
「分かりやすく例えるなら、潜水艦と考えてもらっても構いません。ただ、こちらから向こうへの有効打は何とも言えません」
「爆雷、対潜ミサイル無しで潜水艦とやり合うという形
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