第二章 十三年の孤独
第38話 青空
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ているんだとしたら、あの時の会話も理解出来る。
「だけど、この空の事は忘れてない……。モノクロ世界で暮らしていた時、ボクは確かに見たんだ! こんな風に透き通るくらい綺麗な青空を」
「モノクロ世界で……?」
「うん。……本当はあの世界の空も、こんな風に綺麗な色をしていたのかも知れない……」
モノクロ世界の主、クロト……
色を奪い、廃化させた世界を自身の理想とする世界の材料にするとアステリは言っていた。
もしそれが本当なら……アステリの故郷であるモノクロ世界も、元は色のついた世界であった可能性が高い。
「だったら! なおさらクロトの野望を止めて、モノクロ世界を元に戻さなきゃ!」
拳を握り力強く叫んだ天馬。
それにつられるように、アステリも強く頷くと同様に拳を強く握り絞めた。
「あぁ。絶対、クロトの野望を止めよう」
そう決意を固め、二人は木枯らし荘への道を歩きだした。
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