暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
18
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
デュアルアイなのかマスクタイプなのかを判別できるが、それだけだ。

『なんだよ。来たのか』

「お前だけに格好つけさせんぞ」

『ちぇっ』

エレリアの腰に差した刀は八本のうち既に三本がない。

「じゃ、やろうか!」

ビームトンファーを展開し、ツメを振り下ろすクリーチャー型の攻撃を受ける。

「おらぁっ!」

左のビームトンファーで受太刀し、右手でクリーチャー型の胸部を貫く。

貫いた機体が爆散する。

『くっそ! まじでコイツらの原型機がわからない! どうする灯俊!?』

とりあえず原型機(系列)の予想がかろうじてつくのが3…7機。

「とりあえずスリットアイはヴェイガン系! 尻尾と腹のビームに注意で頭にコックピット!翼系は基本厄介だから気を付けろ!」

『OK!』

斜め前のスリットアイ機。

おそらくはガフランの頭部を手刀で貫く。

爆散することなくポリゴン片になって消えた。

次に相手取るのはマスクタイプ…おそらくジム系。

突然、その腕が伸びた。

「マジかよ!?」

咄嗟にGNソードXを抜き、打ち払う。

「まさに異形っ!」

他のクリーチャー型も原型から大きく形を変えつつあった。

巨大な鉤爪を持った者や三倍程に巨大化した者。

『ピンチだな…』

「わりぃなアカリ。俺明日学校休むわ」

『え? は? おい待てヒトシ! お前まさか…!?』

ブレイクデカール機を倒せるのは心意攻撃のみ。

僅かでもいい。

弱くともいい。

心意によって受けた傷は、ブレイクデカールでは直せない。

「龍天使の威光にひれ伏せ! 【心意 TRANS-ActMax】!!」

全身を、赤い光が包み込む。

それに呼応するようにカンヘルの装甲の隙間から緑の光が溢れる。

「トライングシステム起動!」

赤い装甲、緑の光、蒼い焔。

「へへ……ずっと俺のターンってなぁ!!!」

side out












「うごぁ……アタマガァー」

ブレイクデカール機を殲滅したヴォジャノーイはコックピットで頭を抱えていた。

『おいおい大丈夫なのかよ?』

「あしたがっこーやしゅむぅ……」

『はぁ…取り敢えず、奥へ行くぞ』

「おーぅ……」

装甲と自分の脳に多大な負荷をかけるのがTRANS-ActMaxという心意だ。

コックピット内部にはアラートが響いている。

「うざってぇ……」

ヴォジャノーイが一つ一つのアラートを消していく。

「うわひでぇな…推力七割かよ…」

アラートを整理し、操作系統に反映させた結果、カンヘルの出力は三割ほど落ちていた。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ