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デュアルアイなのかマスクタイプなのかを判別できるが、それだけだ。
『なんだよ。来たのか』
「お前だけに格好つけさせんぞ」
『ちぇっ』
エレリアの腰に差した刀は八本のうち既に三本がない。
「じゃ、やろうか!」
ビームトンファーを展開し、ツメを振り下ろすクリーチャー型の攻撃を受ける。
「おらぁっ!」
左のビームトンファーで受太刀し、右手でクリーチャー型の胸部を貫く。
貫いた機体が爆散する。
『くっそ! まじでコイツらの原型機がわからない! どうする灯俊!?』
とりあえず原型機(系列)の予想がかろうじてつくのが3…7機。
「とりあえずスリットアイはヴェイガン系! 尻尾と腹のビームに注意で頭にコックピット!翼系は基本厄介だから気を付けろ!」
『OK!』
斜め前のスリットアイ機。
おそらくはガフランの頭部を手刀で貫く。
爆散することなくポリゴン片になって消えた。
次に相手取るのはマスクタイプ…おそらくジム系。
突然、その腕が伸びた。
「マジかよ!?」
咄嗟にGNソードXを抜き、打ち払う。
「まさに異形っ!」
他のクリーチャー型も原型から大きく形を変えつつあった。
巨大な鉤爪を持った者や三倍程に巨大化した者。
『ピンチだな…』
「わりぃなアカリ。俺明日学校休むわ」
『え? は? おい待てヒトシ! お前まさか…!?』
ブレイクデカール機を倒せるのは心意攻撃のみ。
僅かでもいい。
弱くともいい。
心意によって受けた傷は、ブレイクデカールでは直せない。
「龍天使の威光にひれ伏せ! 【心意 TRANS-ActMax】!!」
全身を、赤い光が包み込む。
それに呼応するようにカンヘルの装甲の隙間から緑の光が溢れる。
「トライングシステム起動!」
赤い装甲、緑の光、蒼い焔。
「へへ……ずっと俺のターンってなぁ!!!」
side out
「うごぁ……アタマガァー」
ブレイクデカール機を殲滅したヴォジャノーイはコックピットで頭を抱えていた。
『おいおい大丈夫なのかよ?』
「あしたがっこーやしゅむぅ……」
『はぁ…取り敢えず、奥へ行くぞ』
「おーぅ……」
装甲と自分の脳に多大な負荷をかけるのがTRANS-ActMaxという心意だ。
コックピット内部にはアラートが響いている。
「うざってぇ……」
ヴォジャノーイが一つ一つのアラートを消していく。
「うわひでぇな…推力七割かよ…」
アラートを整理し、操作系統に反映させた結果、カンヘルの出力は三割ほど落ちていた。
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