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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第6話
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の件同様、エレボニア帝国の勝ち目は絶望的と言ってもいいだろうな…………」
同じ頃ロイド達のように端末に映る”戦場”の戦況を見ていたミシェルは疲れた表情で溜息を吐き、リンとエオリアは重々しい様子を纏って呟き、スコットは静かな表情で呟き、ヴェンツェルは複雑そうな表情で今後の展開を推測した。するとその時ミシェル達同様ロカとサティアと共に戦況を見守っていたセリカは立ち上がった。

「セリカ、どうしたの?」
セリカの突然の行動にロカは不思議そうな表情で声をかけたが
「―――”既に勝敗は決している”のだから、これ以上見ていても時間の無駄だ。無駄な時間を過ごすくらいなら、依頼を請けていた方がよほど効率的だ。―――行くぞ、ロカ、サティア。」
「わかったわ。」
「それじゃあ私達は先に失礼するわね、みんな。」
セリカの意志を知ると立ち上がり、セリカとサティアと共にギルドから出ていこうとした。

「ちょっと待って。リタちゃんや貴方の”使徒”達もそうだけど、エステル達も”どうしても外せない用事がある”からって理由でクロスベルから離れたみたいだけど…………一体何の為にエステル達がいなくなったのかを教えて欲しいのだけど。」
出ていこうとした三人を見たミシェルは制止の言葉を口にしたが
「…………エステル達がクロスベルから離れた理由は”第二のハーメルが生まれる事を阻止する為”で、その為には人手がいるとの事だからマリーニャ達にエステル達の加勢をさせている。」
「なんですって!?」
セリカが口にした驚愕の事実に血相を変えた周りの遊撃士達同様血相を変えて声を上げた。


〜帝都クロスベル・中央通り〜

「おお…………っ!」
「あのメンフィル帝国が味方にいるとはいえ、まさかクロスベルがエレボニア帝国軍を圧倒する日が来るなんて…………!」
「さすがはヴァイスハイト陛下達―――”六銃士”よね…………!」
街に設置されている臨時用の巨大なモニターに映る戦況を見ているクロスベルの市民達は興奮し
「う、嘘だ…………エレボニアがクロスベルに負けるなんて…………!?」
「わ、私達悪夢でも見ているの…………!?」
「エレボニアはどうなってしまうんだ…………?」
観光や商売等の目的でクロスベルを訪れていたエレボニア人は絶望や不安の表情を浮かべていた。

「あの灰色の騎士を駆るローエングリン城で出会った黒髪の少年―――リィンがキーア達の話にあった”私が復活したいずれの世界軸でも必ず私が生涯を共にすることを決めた人”………………………………」
市民達がモニターに夢中になっている中、かつてリィン達が”特別実習”での”ローエングリン城”で出会った謎に満ちた女性でその正体はセリカの身体の持ち主である”正義の大女神アストライア”の妹神であり、並行世界のキーア
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