十話目
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る原典の基礎スペックを考えると根本的な解決にすらなっていない。
「四季、大丈夫なの?」
「取り敢えず、何度も試したく無いけど、一応は大丈夫」
下手したら自分の攻撃が雫の回復力を上回ってもアウトな上に、そんな攻撃では絶対にアナザーリュウガの防御力は上回れ無い。
「詩乃、お前はそのまま倒れてる二人と雫を守っててくれ」
「それは良いけど、何をする気なの?」
「かなり危険な賭け」
そう伝えると地面を踏み砕くほどの震脚でアナザーリュウガに接近し、
「破ぁ!」
掌打の乱撃をアナザーリュウガへと浴びせる。少なくとも、それが変身でき無いのだと現状では四季の使える最強の徒手空拳技《陽》の技。
アナザーリュウガの体勢が崩れた瞬間、気を最大限まで高めた一撃を放つ、
「八雲っ!」
八重の雲のごとく神速の乱撃を浴びせ最大の一撃でトドメを刺す技、八雲。
だが、直ぐにアナザーリュウガの真横に鏡像が現れ四季へと襲いかかる。
「っ!」
技の直後で無防備なところに鏡像の己が襲いかかる。先程のアナザーリュウガと同様に神速の掌打の嵐が四季へと襲いかかる。
「お兄さんっ! 守護を!」
敢えて自分の技に吹き飛ばされ様とするが鏡像も同じように付いてくる。だが、最後の一撃が当たる前に雫の防御技が間に合った。
「がはぁっ!」
だが、それでもダメージは大きい。吹き飛ばされて近くにあった木に叩き付けられる。
意識が飛びそうな痛みに、流石は自分の現時点の最高の技だと思ってしまう。
「がぁ、がぁ……か、会長……」
相手の動きを警戒していると、一瞬だけアナザーリュウガの姿が匙の物に変わり、そのまま近くにあった鏡面からミラーワールドへと退散していく。
「なんとか、助かった、な」
そのアナザーリュウガの姿を見て気が緩んだのがいけなかったのか、そのまま意識を失ってしまう。
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