十話目
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(どうしろってのよ!?)
思わずそう思ってしまう詩乃。はっきり言って、アナザーリュウガの能力は相打ち覚悟の上で戦うしかない厄介なものがある。
仮面ライダー龍騎、仮面ライダーリュウガ共有のドラグクローを模したであろうドラゴン状の腕とドラグセイバーを模したであろう剣状の腕による攻撃はまだ良い。
元々の変身者が変身して己の意思で扱っていたアナザーライダーという、龍騎系ライダー三強の一角という実力は変身者が違うために考慮する必要はない。
だが、アナザーリュウガとしての能力である攻撃の反射だけは厄介なのだ。
劇中でも圧倒的なスペックの高さによる理由でジオウUの攻撃は跳ね返せなかったが、それ以外の攻撃は全て反射していた。ゲイツが相打ちを覚悟して倒すと言う選択を選ぶほどに危険な相手だ。
そのために2人は四季から見つけたら牽制に留めて絶対に攻撃を当てるなとも言われていた。
少なくとも生身で反射を受けるのは当たりどころが悪ければ命に関わる。
ルパンレンジャーへの変身は雫が治療している生徒会メンバーでソーナの眷属の2人、戦車である『由良翼紗』と騎士の『巡巴柄』の二人が大怪我を負ったものの意識がある為に出来ない。
その為、攻撃能力のある詩乃は攻撃を当てる訳には行かないのだ。
「このっ」
牽制のためとはいえ当てられない攻撃で確実にアナザーリュウガの動きを止めているのは与えられた技だけでなく、彼女自身の射撃の技術によるものだろう。
だが、攻撃を当てずに相手の動きを止めるなどと言う芸当を長時間繰り返しているのだ、何れ綻びは出る。
だが、
「詩乃っ! 雫っ!」
真上から四季の声が響くと、アナザーリュウガの頭に四季の掌打が叩きつけられる。
それによって一瞬頭部への打撃によるダメージからアナザーリュウガの動きが止まり、その隙に四季は詩乃とアナザーリュウガの間に立つ。
次の瞬間、龍の顔を象った紋章らしきものが現れ、そこに映った四季の鏡像が先ほどの本人と同じ動きで四季へと襲い掛かる。
「ぐっ!」
能力を知っている以上予想はしていたので、それを防御する事には成功した。
鏡像での反射が避けれないのなら身体能力の強化による防御、それならばうまく防げるかと考え攻撃が直撃した後から行なっていたのだ。
「うまく行ったな」
「風よ、お願い」
同時に雫の声が響くと痛みが消えていく。回復能力のある雫の存在を考えれば反射能力も回復でダメージをゼロにすれば良いと考えたのだが、うまく行った様子だ。
(そう何度も試したく無い手だけどな)
流石にアナザーリュウガの防御力を上回るダメージを与えられ無い代わりに選んだ苦肉の策だが対処療法的な手段で、ライダーキックも跳ね返してく
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