暗剣忍ばす弑逆の儀 (下)
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「? なにかしら」
小首を傾げ、メイヴが振り向いてくる。ディルムッドは言った。
「確認しましたがやはりあの者はカルデアのマスターでした。女王の暗殺を狙って潜入してきたようです」
「――なんですって……!」
メイヴの表情に電撃が走る。すぐさまシロウの許に振り向き、呂布に指示を出した。
殺しなさい、と。資源として使うには油断ならないと見切っていた。方天画戟を握り締めてシロウを殺さんと殺気を漲らせる呂布に先んじ。ディルムッドは、覚悟を決めた貌で告げた。
「貴女はやり過ぎた。貴女に喚び出された全ての英霊に代わり、刃を以て諫言とさせていただく」
「……え?」
間の抜けた声がした。その瞬間に、ディルムッドは己に短剣を突き刺していて。彼を支配していたメイヴは異変を察して再びディルムッドの方を向くも。
呪いの黄槍が、メイヴを穿っていた。
「――」
驚愕に目を見開く女王だった。しかし彼女はフッ、と笑う。
やるじゃない、流石クーちゃんの認めたエリンの騎士ね、と。
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