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ゼロの使い魔 ーエルフの使い魔はインファントの守護神ー
序章 ファイナルウォーズ
3話 オペレーション・ファイナルウォーズ(後編)
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「これで終わったのね…………」
「あぁ…………」
未だに喜びの歓声が響く轟天号の中で美雪が尾崎に声をかける。全てが終わったのか尾崎は脱力した様子だった。
「だが、俺はこれで全て終わったとは思えんな」
「え?」
すると尾崎の口から出た以外な発言に美雪の目は丸くなった。
「ゴジラは死んだんじゃない。消えただけだ。死んだことと消えたことは違う」
「それって………ゴジラはブラックホールの中でもまだ生きてるってこと?」
「だろうな。俺はそう思っている」
「でも………いくら生きていたとしてももうこの地球へ戻ってくるのは不可能よ。きっと一生、ブラックホールの中で閉じ込められると思うけど?」
「………だったらそれでいいんだが。だが、忘れたのか?嘗てディメンション・タイドの地上試験によって発生した時空の亀裂からメガニューラやメガヌロンが時空を超えてこの世界へ来て、それでメガギラスまでもが現れたことを。あの兵器はブラックホールで吸い込まれた先に何処かへ繋がる穴を作るんだろう、恐らく」
尾崎は美雪に嘗てディメンション・タイドの地上試験の影響で発生した時空の亀裂から現れたメガニューラがメガギラスを生み出したことを説明する。どうやら彼はディメンション・タイドから放たれるブラックホールは何処かへ繋がる穴を作ると予想していた。
「それって………ち、ちょっと待って尾崎君!まさかゴジラが時空を超えて過去か未来へと送られたってこと!?」
「いや、或いは…………」
「或いは…………?
尾崎の仮説に驚く美雪はゴジラが未来か過去へゴジラが送られたのではないかと始めるが、尾崎はまだ仮説があるようで冷静だった。
「もしあのブラックホールの先に俺達が住むこの世界とは
別の世界
(
・・・・
)
があってしかもそこに人間が住んでいたら?」
「え……………!?」
「多分、あり得ない仮説だとは思う。だが、もしそうそうだったらその世界の人間達にはいつ爆発するかもわからない世界を破滅させる
爆弾
(
ゴジラ
)
を送ってしまっていたら俺は申し訳ない気持ちで一杯だがな」
「……………………………」
尾崎の大胆なあり得ない仮説に美雪は驚きながらも無言でモニター越しでゴジラが消えた後を見つめる尾崎をずっと見ていた………………。
だが、尾崎の読みは当たっていた。ゴジラは死んだのではなく消えただけ。しかも、ゴジラは怪獣や科学が存在しない魔法の世界へと送り込まれていたのである。
そして、地球でオペレーション・ファイナルウォーズから15年の月日が経つ時、事態は大きく動き出す
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