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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第19話
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いる種族が一方的に人類とその国家に敵対する存在ではないと喧伝することができますね。
他にもドワルゴンの後ろ盾で他の人類国家と対話による友好関係の構築が可能になるかもしれません。
そして、他の人類国家と友好関係を結べれば、私達が魔物であるというだけで攻め滅ぼそうとする、もしくは侵略して属国にしようとする敵性人類国家への反抗も正当性が認められ易くなります」
「ああ、成程。人類と友好関係を結びたい俺からすれば渡りに舟な提案な訳だ。それに全人類が善人な訳が無いから、大同盟(うち)を侵略したり属国にしようと考える国があることも想定しておかないと駄目だよな」
「………リムルよ。お前、本当にこの町の長か?朱菜の方が長らしいぞ」
「あっ、ガゼル王もそう思う?俺もそう思ってんだけど―――」


リムルがガゼル王の質問に答えながら朱菜に視線を向けると、朱菜は即行で自分の意見を返した。


「私は盟主や王になる気も無ければ、リムル様以外の者に仕える気もありません」
「―――こんな感じで朱菜は俺を大同盟の盟主にしようとするんだよ。柄じゃないんだけどな……」
「……まぁ、なんだ。お前が王に相応しいと思える何かを朱菜は感じ取っているんだろう。で、盟約についてはどうする?
一応、国家の危機に際しての相互協力。そして、相互技術提供の確約の2つを盟約締結の条件に考えているんだが―――」
「その条件ならこっちへのデメリットも無さそうだし、むしろ盟約を結ばない方がこの先後悔することになりそうだ。そんな訳で大同盟(うち)とドワルゴンで盟約を結ぶのには賛成だ」
「……ふっ!なんだかんだと言いながら、王者に相応しい決断力を見せるではないか!流石は我が弟弟子といった所か!!」


こうしてジュラの森大同盟と武装国家ドワルゴンとで盟約が結ばれることとなるのだが、その前に魔物の集団でしかなかったジュラの森大同盟を国家として成り立たせる為、国と首都の名称を考える必要が発生した。

国主となるリムルは明け方までガゼル王と飲み明かすことになった為、国名と首都名を決める話し合いに参加することができなくなり、朱菜を始めとした幹部メンバーによって国名と首都名が決められた。

国名は(オゥルォ)である俺の姓と他種族共生国家という特性からテンペスト連邦と命名され、首都である鬼隠れの里も交易都市に相応しい響きでジュラの大森林を彷彿させる名称として樹雷と名付けられた。

そして、自分の知らない間に決まった国名と首都名を聞かされたリムルは―――


(……何故に樹雷?皇家の樹とか存在しないし、俺も光鷹翼とか出せないんだけど。…………まぁ、国名じゃないだけマシか。飽く迄、首都名だし。恐らく偶然の一致だろう)


というツッコミたい衝動を押さえなから、偶然の一致で
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