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人理を守れ、エミヤさん!
ガチャを回せ、決めに行くぞ士郎くん!
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…はずだ。来たらいいなって。
 まあ余り頼りにはせず、なんならカルデア勢は俺だけで攻略してやる気概でいよう。……いやその場合はどうなるんだ? 人理定礎を復元したら、歴史はもとに戻るが……俺はその場合、カルデアに帰る事になるのだろうか。……いや、そんな片手落ちのような事をレフなんちゃらがやるとも思えない。
 復元したら帰還できず、修正されて歴史に巻き込まれて消滅してしまうかもしれなかった。特異点で死ぬもよし、攻略して帰還できずに死ぬのもよし……その程度の二段構えは有り得そうだ。というか俺が敵側なら絶対にそうする。やはりカルデアが来るまで現状維持が堅実か……。

 いや無理だろ。現状維持とか至難の技だぞ。攻略はするな、だが負けるなとか鬼畜か? 相手はケルトなんだぞ……。
 最悪、伸るか反るかで攻略に賭ける気構えでいるべきだ。負けるのは論外、この特異点を攻略してゥ共に消えるのが、嫌だがギリギリ及第点だろう。いずれにせよ戦力の拡充は不可欠か。

「――留守は任せたぞ、カーター」
「は……」

 そんな訳でアンドロマケに騎乗し、俺は金髪の青年にそう告げた。
 カーターは不安げに俺を見上げてくるが、淡々と言い聞かせるしかない。

「防衛の要としてシータとアルジュナを置いて行く。大抵の輩はアルジュナが始末してくれるだろう。雑魚散らしはシータだ。城壁まで近づかれそうならお前達が銃で撃て。弾薬は山ほど用意してある。それ以外への対処法はマニュアルに書き記したが、あくまで目安でしかない。いざという時の判断は臨機応変にお前が下すんだ」
「は、しかし……果たしてBOSSの留守を預かる任が、私などに務まるか――」
「カーター」

 俺は上体を屈め、馬上からカーターの肩に手を置いた。

「お前が副司令だ。男なら腹を決めろ」
「……」
「他の誰でもない、お前にだから留守を預ける。アルトリウス・カーター大尉、『フィランソロピー』を頼んだぞ。なに、一ヶ月後には必ず戻る。有事の際にも駆けつけると約束しよう」
「……は。了解しました」
「帰ったら『人類愛』内での階級でも考えるか? そうしたらお前は大佐だぞ」

 手綱を握って馬首を転じる。アンドロマケのご機嫌は上々。というよりいつもいい。駆け出すとカーターの悲鳴が聞こえた。
 「大佐なんて私には無理ですBOSSぅ!」と。俺は笑いながらアンドロマケを走らせた。階級、大佐などは冗談としても、カーターを『人類愛』のNo.2にするのは規定路線だ。その為にも奴にも佐官教育が必要だろう。いずれ奴が主導して作戦の立案、計画の進行を取れるようにしたい。俺が楽をしたいから。同時に、俺が他の仕事に専念出来るようにする為に。

「シロウさんっていっつも忙しないですよね……」

 俺の前に座っている沖田がそう溢す
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