ガチャを回せ、決めに行くぞ士郎くん!
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にし、きたる反撃の時まで牙と爪を磨いでおかねばならない。そして領袖である俺は、麾下の軍民を養う事だけを考えればいいわけではないのだ。エドワルド・シュピッツに民の仕事内容と、その方針を伝え、彼にその方面の仕事は丸投げする。補佐というか、雑用としてクリスト少年をつけた。いつぞやの借りを返してもらう時が来たのである。
アルトリウス・カーターには平時の軍の維持を任せた。作成した訓練マニュアルをこなして貰わねばならない。そして俺には最も重要な任務がある。
カウンター・サーヴァントの捜索だ。
守るべき人々を確実に護り、斃すべき敵を必殺するにはまだまだ戦力が足りない。必ず殺す技と書いて必殺技は冗談抜きで必要だ。確殺パターンは最低十は欲しい。今は沖田の奇襲からの必殺しかない。それも、上手く嵌まれば殺せるというだけで、嵌まる可能性は努力と地形次第で八割しかないのだ。十割殺す技の開発は不可欠である。
どのみち俺達の拠点は近い内に判明するのだ。
『人類愛』はここに定住する。逃亡生活はもう無理だから。流石に数が多くなりすぎているし、まだまだ増えるだろう。全員を連れての逃避行では、三国志の劉備が長坂橋の戦いで曹操軍の追撃部隊にやられたように蹴散らされてしまう。
最早この地を中心に生活圏を広げ、絶対に死守しなければならない。絶対防衛線のラインはここだ。死守する為にはサーヴァントは多ければ多いほどいい。
が、生憎と俺と破損聖杯の魔力許容量的に、そう何人もサーヴァントと契約は出来ない。俺の戦闘力を半減させてまでパスを繋げられるのは最大二騎……。内一騎はラーマを狙いたいのだが……。
まあカウンター・サーヴァントはマスターがおらずとも最低限のスペックは発揮できる。多くを味方につけても悪い事ではない。今まで現地のサーヴァントと出会う機会は余りなかったから、そこまで期待していいかは曖昧だが、いないよりはマシだろう。有害になりえると判断すれば、味方に組み込まなければいいだけの話だ。
俺はカウンター・サーヴァントを探す。一ヶ月ごとに城に戻る。何よりも優先すべきは戦力の拡充だ。
食料問題とか人手不足とかをなんとか出来るカウンター・サーヴァントを引けたら御の字で、それはさながらガチャである。ガチャを回すのは俺の脚、歩いて回す。そして課金する金はないので担保は俺の命だ。糞である。やはりガチャは悪い文明、誰か破壊して。
カルデアー! 早く来てくれー! どうなっても知らんぞ! まあどう足掻いても、カルデアが来るのは最速で五年から十年先なんだが。俺がこの特異点に飛ばされてもう三ヶ月ほど……か?
正確な日時は忘れた。濃すぎて記憶が飛んでいる。別に固有結界を切り売りした代償とかではなく、素で忘れてしまった。希望的観測として後四年九ヶ月でカルデアは来る。…
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