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人理を守れ、エミヤさん!
グレートプレーンズだよ士郎くん!
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る気配があったらインドパワーで自然破壊し、絨毯爆撃で耕してから進んだ。
 また敵に気づかれ、サーヴァントが攻めてくるかもしれない。クー・フーリンが来るかもしれない。だが今はその心配よりも、余計な交戦で足を止めたり進路を変える方がリスクはあった。

 そして、辿り着いた。冬の始まりに、なんとか滑り込む形で――グレートプレーンズへと入れたのだ。
 道すがら逃亡していた兵士三百五十三名と、難民百四十四名を更に加えて……コロラド州の東部に至った。
 その地の軍事拠点である城塞に入り……千名に増えた一団は、漸くの安住の地を得たのである。

 本格的な冬に入る前に、穀物が枯れる前に収穫を急ぐ必要がある。運搬してきた物資、城塞にあった様々な備蓄も、雨も、何もかも無駄には出来ない。なんとか冬は越せる、その後は農作業にも手をつけねばならず、人手も欠かせない――生存戦略が始まるのだ。

 そして。そうして『人類愛』は一つの勢力として、小さな、しかし大きな第一歩を踏み出す事になる。








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