251部分:その吹く風その八
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られて」
こうも言うのだった。
「それで気付くのよ。皆ね」
「そういうものか。俺も」
「ええ」
また正道に対して頷いたのだった。
「それで気付いたのよね」
「気付いたさ。痛い思いしてな」
「それがわかっているのといないのとで人って違うのだと思うわ」
未晴はここではこんなことを言葉に出したのだった。
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