暁 〜小説投稿サイト〜
神様が親切すぎて夜に眠れない
六話→玄人とエ・ランテル@
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法使いと相対した場合、まず間違いなく不利になる。

どんな強力な剣も当てなければ勝負にならず、相手は隠れながら術を打ち続ければ何れ此方の守備・回復魔法が切れるからだ。

『だがそれは、遮塀物や仲間により、容易に変わる』

バランス感覚に優れるRPGは、そういった事にも寛容だ。

課金者に対する(ギリギリの線を見極めた)優遇や、地形利用による有利不利などを用いて、廃プレイヤーである玄人もそういった状況で勝ちを拾ってきた。

同じように馴染みの店屋から食料を受け取り、そろそろ視界の通りがヤバイかな?と思いながら歩くと…………

大きな門を持つ、屋敷へと着いた。

…………いや、違うよ。

別に元住んでいる奴を追い出したとか、そんなんじゃない。

これはアレだから。

この交通の要所であるエ・ランテルの位置を悪用し、何の罪もない村々を襲っていたグループを聖騎士らしく断罪(物理)したクエストの時に貰った(強弁)だけだから。

え、命乞いした相手はどうなったかって?

そうだね。武装解除した後に襲われた村人の前に引き出しておいたから、肥料にでも転生したんじゃない。

大事なのは、所有している証の紙と鍵をゲットして、こんな大きな屋敷を手に入れられた事実だから。

(それに、『お楽しみ』もしやすくなったしね)

屋敷で待つ『女達』に思いをはせながら、玄人は屋敷の扉を開いた。
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