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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百九十四話
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四月四日。
直江津高校校門。
≪「【{『羽川翼。ここに立ち入ってはならない。ここでは現在阿良々木暦とエピソードが己を賭して戦っているのだ』}】」≫
「だから?」
(<「{決闘を邪魔するのは野暮だ。それくらいわかれ}」>)
暦さんの事だ。
病み上がりのエピソードなんて瞬殺だろう。
だから、俺の今日の仕事はレフェリーではない。
会場の警備員だ。
闇を纏って声を変え、会場を見張っていると、羽川翼が来たのだ。
「<≪『阿良々木暦とエピソードの戦いは、人間ごときが立ち入れる物ではない。余波だけで貴様の体など砕けよう』≫>」
「友達を応援したいってだけの気持ちも、入る隙は無いのかな?」
≪【〔「貴様が彼の者を真に友と呼ぶならば、しんじてやれ。信じて待て。
それが、それこそが、友情って奴だろう?」〕】≫
我ながらクサイセリフだ。
「その勇姿を見届けたいと思うのも友情だよ」
バカ野郎。そりゃ恋心だろ。
{(≪「それは……友情ではない。恋慕だ」≫)}
「…………………」
≪(<〔愛する者を応援したい、勇ましい姿を見たい。そう思うのは大いに結構。
だが、それで貴様が傷つけば、彼は己を責めよう。貴様から離れよう〕>)≫
暦さんならそうする。
そう、確信できる。
<≪【「それでもいいのなら、いいと言うのなら、入るがいい」】≫>
さっと脇に避ける。
羽川翼が纏う圧が、よりいっそう強くなる。
そして戦場へ向かった。
「ま…、これも原作通りか…」
羽川翼の後を追って、戦場を見に行く。
暦さんとエピソードの本気の殺し合い。
病み上がりで万全じゃないから、だからこそ油断なく本気のエピソード。
対する暦さん。
そんな全力のヴァンパイアハンターに一歩も引かず、技術だけならば勝っている現状。
素晴らしいとしか言いようがない。
流石は純正の主人公だ。
そして原作のように羽川翼が叫び…………。
あれ? これ下手したら暦さんこっち来ない?
取り敢えず…認識阻害とか張りまくっとこう…。
その後は原作通りだった。
羽川翼のケガが原作より酷かったのは、エピソードに余裕がなかった証拠だろう。
という訳でお仕事お仕事。
学校の設備を再生していると、後ろから殴り飛ばされた。
校舎にぶっ刺さった頭を抜く。
「な、何をするだァー!?」
「どうして羽川が入ってくるのを見過ごしたんだユートピア!?」
おい嘘だろ。もういいじゃねぇか。
治療したんだろ?
「ぁー…私は止めたよ? だが入ると聞かなくてね。
覚悟を問うて、そのうえで入れた」
「……………
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