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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百九十話
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三月二十六日、朝。
忍野を家にあげ、リビングに通す。
「お初にお目にかかります忍野メメ様、御高名はかねがね」
と対面に座る忍野に言う。
「はっはー! ソファーにふんぞり返って言うセリフじゃないね」
「気分を害したんなら帰ってくれないかな?」
「あれ? 君に嫌われるような事したっけ僕?」
「腰の後ろの純銀製の祝福着きピックをいつでも投げられるよう構えているアロハ服の不審人物にどう礼を尽くせと?」
この男は強い。
恐らく正面戦闘なら奴に負けるかもしれない。
「元気がいいねぇ織斑君は。何かいいことでもあったのかい?」
「ねぇよ。俺は恋人とイチャイチャしたいの。OK? わかったなら帰れ」
「その前に、だ」
忍野が胸ポケットからUSBを取り出した。
「なにこれ」
「臥煙先輩からだとさ」
「から? 直接渡されてないのか?」
「ああ。式神経由だった」
式神童女か。
USBをタブレットに差して中身を見る。
依頼書ファイルが数枚。
その一番上には…。
【キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの討伐要請】
「お前これの中身知ってるのか?」
「僕がそんなハイテクな物の中身知るわけないだろう」
あっそ…。
「中身はキスショットの討伐依頼だった」
「へー」
忍野が面白そうに笑う。
「が、これは受けない」
「理由は?」
「キスショットの眷属。彼は俺の友人だ」
「それはそれは」
ここで一つ、嘘をつく。
「だからキスショットに着く気だったが、臥煙の依頼だ。中立を貫こうじゃないか」
「中立」
「ああ。お前と同じだ。お前がキスショットの心臓を抜いてとったバランス。
それが彼によって傾いた。俺は傍観を貫く。お前はお前の責任でバランスを取り直すがいいさ」
「僕の事知ってるのかい?」
「貝木はいいビジネスパートナーだよ」
忍野が笑う。
「そうかい。なら僕は僕で動かせてもらうよ」
つまり、お互い無干渉で行こうという取り決めだ。
「ああ、そうだな。言いたいことがそれだけなら帰れ帰れ」
シッシと追い払う動作をする。
「わかったよ…。そう邪険にしないでくれよ」
忍野が席を立つ。
忍野がリビングから出る寸前。
「なぁ忍野」
「なんだい織斑君」
「お前さ、怖い夢って見たことある?」
「僕だって人間だからね。悪夢くらい見るさ」
「悪い夢ってやけに長く感じるよな」
「だねぇ。逆に楽しい夢は一瞬だ」
「人間の夢ってすげーんだぜ。例えば現実のたった五分の間に、夢の中でなら何年もの時間を過ご
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