第五章
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「あたしがそれに気付いたってことは」
「それならか」
「そや、自分達の悪事に気付いたら」
「口封じにかかるな」
「そうなる、そやからな」
それでとだ、蓮美は確かな声で言うのだった。
茶は飲んでいる、だが茶を飲む時のくつろぎはない。そこはまるで勝負を前にした真剣なものがあった。
それでだ、花華に言うのだった。
「あたしが言いたいことわかるな」
「これからやな」
「来るで、気配感じるやろ」
「ああ、周りにな」
「ほな今からな」
「ここでやな」
「やろか」
こう言ってだ、そしてだった。
蓮美は確かな声でだ、そのうえで。
二人同時に立ち上がった、するとその周りに翼と角がある悪魔達が出て来た。悪魔の姿をしているが影だった、まさにシャドーデーモンだ。
悪魔達は出て来てだ、二人に対して言ってきた。
「まさか気付くとはな」
「捜査に来てまさかと思ったが」
「我等のことに気付くとは」
「人も侮れないな」
「そら気付くわ、全く証拠がなくてや」
人が残したそれがとだ、蓮美は自分達の周りに出て来たシャドーデーモンに答えた。
「悪魔の気配の反応があったんや」
「それならか」
「もうわかるか」
「我等の仕業であることを」
「悪魔の行いであることを」
「簡単にな、悪魔も金を欲しがる」
人と同じ様にというのだ。
「それでや」
「今もか」
「我等のことを読んでいるというのか」
「口封じに来ることを」
「そうだと」
「あたし達が気付くと盗みにくい」
そうなることもだ、蓮美は察していた。
「それでや」
「その通りだ、口封じに来た」
「お前達二人を殺す」
「そしてそのうえでだ」
「また盗みを続ける」
悪魔達はそれぞれ武器を出した、剣や槍、斧や銃をだ。
そうしたものを出して蓮美そして花華に迫る、だがここでだった。
蓮美と花華は自分達に襲い掛かってきた悪魔達を薙ぎ倒していった、悪魔達はこのことに驚きを見せた。
「!?強い」
「何だこの強さは」
「何の強さではない」
「これは一体」
「ああ、あたし達は星の者や」
術を放って悪魔をまた一体倒してだ、蓮美は種明かしをした。
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