第一章
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船の中の事件
李蓮美と杜花華は今は蓮美の神託で中国福建省厦門の港にいた、蓮美はその港から海を見つつ花華に言った。
「港町って感じがな」
「ええな」
「ほんまにな」
笑顔での言葉だった。
「私も海はな」
「好きやな」
「私の生まれたとこは海から離れてたけど」
それでもとだ、花華も海を見つつ話した。
「それでもな」
「海自体はやな」
「好きでな」
それでというのだ。
「こうして眺めることもな」
「好きやな」
「大好きやで」
「それは何よりやな、ただな」
蓮美はここで考える顔になった、そうして花華に言った。
「ギルド行ってもな」
「これはっていう神託がやな」
「なかったな」
こう言うのだった。
「それは残念やな」
「それはな」
花華も蓮美のその話に頷いて述べた。
「確かにな、けどな」
「神託はやな」
「別にギルドだけやないやろ」
そこにあるとは限らないというのだ。
「そやからな」
「それでやな」
「神託がギルドになかったら」
「別のとこに行くんやな」
「そうしたらええわ、それでな」
さらにと言うのだった。
「ここはな」
「ギルド以外の場所に行ってみるか」
「そうしたらええやん」
「ほなな」
それならとだ、蓮美は花華の話を聞いてだった。
少し考えてからだ、こう言った。
「市役所行くか」
「厦門のやな」
「そこに行けばな」
それでと言うのだった。
「何かあるかも知れんし」
「そやな、そやったらな」
それならとだ、花華は蓮美に応えて言った。二人共まだ海を見ているが海は港を出入りする様々な国の船で沸き返っている。汽笛の音がいいBGMにもなっている。
「ここはな」
「市役所に行こうな」
「身分明かしてな」
「そうしよな」
こう二人で話してだ、そしてだった。
二人は実際に港から出てだった、今度は市役所に行った。そこで身分を明かして市長に合わせてもらってだった。
神託でありそうな話はないかと市長に神託のこと自体は隠して事件や依頼はあるかと聞くとだった。ゴースト族の市長、李建園は考える顔で述べた。初老の男である。
「実は今です」
「そうした話が来たんやね」
「はい」
こう蓮美にも答えた、
「殺人事件です」
「殺人かいな」
「それも船の中で」
こうもだ、市長は蓮美に話した。
「起きました」
「そうか、ほな犯人は」
「発見されていません、犠牲者は復活させましたが」
それでもというのだ。
「彼もです」
「誰に殺されたは、やな」
「わからないと言っています」
「その犯人が誰か」
「今の時点では全くわかっていません」
「ほなな」
その話を聞いてだっ
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