第94話
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されてから、生徒もそうですが教官陣からも結社関連の情報を聞かれる事くらいは最初から想定していましたから、貴女が気にする必要はありませんわよ、アルフヘイム。」
「私達が第U分校の教官として派遣された以上、同僚となった貴方達と連携を取りやすくするためにもその程度の情報だったら幾らでも話してあげる…………と言いたいところなのだけど。」
「既にメンフィル帝国政府を経由してエレボニア帝国政府や情報局にも我らが知っている限りの結社の情報が行っていると思うが、実際の所我らが”道化師”から聞かされていた結社の動きはフォートガードの件までで、それ以降の動きについては全く何も知らされていないのだ。」
「え…………そ、そうなんですか?」
「まあ、”リベールの異変”の時も”執行者”達は今後結社がどんな動きをするのか知っている様子ではなかったから、”執行者”と同様の扱いだった”鉄機隊”も結社の予定を知らなくても無理はないと思うわよ。」
「そもそもデュバリィさん達がフォートガードの”実験”で結社を抜ける事を最初から知らされていたとの事ですから、その件もあって”道化師”はフォートガード以降の結社の動きは何も教えなかったかもしれませんが…………」
セレーネの指摘にデュバリィは静かな表情で答え、苦笑しているエンネアに続くように答えたアイネスの説明にトワが目を丸くしている中、レンは納得した表情で呟き、セレーネは苦笑しながら推測を口にした。
「ま、それでもちっとは一息つけそうってことかね?」
「ああ、油断は禁物だがしばらくは”学生”としての本分に集中させてやれるだろう。―――試験については設問を明かすのは無論厳禁だが質問への対応はOKとしている。まあ、手助け程度に力になってやって欲しい。」
その後教官陣内での打ち合わせを終えたリィンは校舎を見回りながら生徒達の勉強を見たり、相談に乗ったりした後生徒の下校を見送りつつ明日からのテストの最終確認を行い―――当番だった戸締りの確認もしてから下校するのだった。
〜夜・トールズ第U分校〜
戸締りを確認し終えたリィンは雨が降っていた為、予め持ってきていた傘をさした。
「ふう………小雨だけど置き傘をしてて助かったな。生徒達も帰ったみたいだし俺も―――」
「わわっ…………!けっこう、降ってたかも…………!」
リィンが下校しようとしたその時、傘をささずに走って下校しようとしているトワに気づいた
「あれは…………先輩…………!」
トワに気づいたリィンはトワの元へと走って近づいた。
「あ、リィン君…………!今日は戸締り当番だったっけ。ふふっ、お疲れ様。」
「それはともかく、傘、入ってください。」
「い、いいよ〜!そこまで降ってないし!」
リィンに相合い傘をす
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