第94話
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トールズ本校でのトワさんの個人総合成績は”四大名門”出身であるアンゼリカさんを押しのけて1位だったとの事ですわ。」
「そもそも、今の第U分校には不正等と言った卑劣な事を許さない高潔な精神たるマスターが分校長なのですから、マスターがそのような愚かな事を許すなんて絶対にありえませんわ!―――万が一、本校がそのような所業を行えばマスターが教官陣もそうですが、皇太子にもその”槍”の絶技にて裁かれるでしょう!」
リィンとセレーネの後に自慢げに語ったデュバリィの説明と推測にリィン達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「いやいやいや!?さすがにそれをやったら不味すぎますし、幾ら分校長でもそこまではしないでしょう!?」
「まあ、物理的に裁く云々はともかく、リアンヌ分校長が不正を許さないという点に関しては同意できますね。」
「……………………」
我に返ったユウナは苦笑しながら指摘し、アルティナは静かな表情でデュバリィの意見に同意し、クルトは複雑そうな表情で黙ってセドリック皇太子の顔を思い浮かべた。
「まあ、試験が終わったらちょっとした”ご褒美”もある。今週末は自由行動日だし、持てる力を出し切ってみるといい。俺達もそれぞれが担当している座学や実戦技術だったら教えられるから気軽に相談してくれ。」
その後HRを終えたリィン達は職員室で打ち合わせを始めた。
〜職員室〜
「―――テストの準備も全て完了だ。本校との合同採点となるがまあ、そちらは何とかなるだろう。」
「ええ、導力ネットで授業の進行度も合わせていますし。」
「設問内容についても、本校の教官陣と協力できたのは大きかったですね。」
「ま、あとは生徒達自身と俺達の最後のフォローしだいか。」
「―――先月の演習以来、帝国本土から全ての猟兵団の撤退が確認されている。そして”結社”だが…………情報局によれば、再び帝国から”手を引いた”可能性もあるという。」
「……………………そうですか。」
「まあ、実際の所今までの”実験”で結社もそうだけど猟兵達も戦力をある程度失ったから、その可能性が間違っているとは言えないわねぇ。」
「本当だったら安心なんですけど…………」
「クク、そこの所実際はどうなんだ、元結社の”鉄機隊”の諸君?」
「ラ、ランドロス教官…………何もそこでわざとらしくデュバリィさん達に聞かなくても…………」
ミハイル少佐の情報にリィンは静かな表情で呟き、レンは呆れ気味の様子で答え、トワはデュバリィ達を気にしながら複雑そうな表情で答え、口元に笑みを浮かべたランドロスのデュバリィ達への質問を聞いたセレーネはデュバリィ達を気にしながら不安そうな表情を浮かべた。
「第U分校に派遣
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