第94話
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(まあ、僕達よりも早い年齢で士官学生としてセシリア将軍閣下達―――メンフィル帝国軍で学んでいたのもあるだろうけど、他国であるエレボニアの歴史にも詳しい事は意外だな。)
(ちなみにエリゼ様の話によりますと、メンフィル帝国軍での士官候補生としての成績はかなり上位だったとの事です。)
(フフ、まさに”文武両道”ね、リィン教官は。)
(ケッ…………)
(うふふ、次に”する”時は眼鏡姿を要望しようかしら♪)
ユウナ達がリィンについて小声で話し合っている中内容が聞こえていたアッシュは呆れた表情をし、ミュゼは妖艶な笑みを浮かべてリィンを見つめていた。
HR―――
〜特務科Z組〜
「さて、明日から予定通り4日間の定期考査がある。通常の座学に、軍事学、芸術、情報処理、実戦技術―――多岐に渡るから頑張って欲しい。」
「ちなみにありえないとは思いますが、赤点を取れば”補習”は確実ですから、私達の手を煩わせないようにせいぜい、気合いを入れて挑みなさい。」
「デュバリィさん…………何もテスト前から、生徒達の士気を下げるような事は言わない方がいいと思いますわよ?」
HR時リィンとデュバリィの説明に生徒達が冷や汗をかいている中、セレーネは疲れた表情でデュバリィに指摘した。
「ふう………簡単に言わないでくださいよ。」
「…………全てを完璧に対処するのは厳しいですね。」
「まあ、これまでの積み重ねを活かすしかないだろう。」
「ちなみに、試験内容と日程は本校と同じと聞きましたが。ひょっとして成績も両校揃って貼りだされたり?」
ミュゼの質問にユウナ達はそれぞれ顔色を変えた。
「ああ―――個人の総合順位を始め、クラスごとの平均点も発表される。まあ、そういう意味でもやり甲斐はあるんじゃないか?」
「なんか露骨なんですけど…………」
「競わせる気満々ですね。」
「クラスの平均点はともかく、自分の点数や順位まで発表されるのは恥ずかしいわ…………」
リィンの説明を聞いたユウナとアルティナが呆れている中ゲルドは困った表情で呟いた。
「つーか、どうせ皇太子が出来レースで1位じゃねえのか?」
「…………それは…………」
「いかにもありそうだけど…………」
嘲笑を浮かべたアッシュの推測にそれぞれ血相を変えたクルトは真剣な表情を浮かべ、ユウナは複雑そうな表情でアッシュの推測に同意した。
「―――いや、あり得ないな。かつてはトールズは貴族と平民のクラスにわかれていたがそれでも実力は公平に測られていたとの事だ。俺が知っている本校教官の方々もそんな不正を許すとは思えない。あくまで試験はフェアに行われると思ってくれていい。」
「ちなみにかつての
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