第四章
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「こいつランギルスや」
「そやな、かつて欧州で暴れ回ってシリアルキラーや」
「その餓鬼や」
二人が知っている怨霊だった。
「処刑された筈やけどな」
「その邪霊がな」
まさにというのだ。
「はるばる中国まで来て」
「それでやな」
「悪さしてるわ」
「こいつは人を遊びで何十人もバラバラにして殺した」
「どうしようもない屑や」
文字通りにというのだ。
「家庭で甘やかされたらしいが」
「そんなことはどうでもええな」
「そやな、屑は屑や」
どうしようもない輩だというのだ。
「人やったかも知れんが」
「もう人やないな」
「そやからや」
それ故にというのだ。
「ここで完全に消し去ってな」
「始末しおくか」
「世の中存在したらあかん奴もおる」
「それがこのランギルスや」
「そやったらな」
「今からな」
「成敗するか」
二人で話してだ、そのうえでだった。
張はアンデット系のモンスターに強い術を優先的に使い曹も狼牙棍にアンデットに利く聖属性や光属性の力を含ませ術も使ってだった。
邪霊ランギルスを瞬殺した、すると幻術師もだった。
我に返ってだった、澄んだ顔で辺りを見回して言った。
「私はこれまで一体」
「我に返った様やな」
「貴方達は」
「実はです」
張が男にことの次第を話した、男はその話を聞いて言った。
「先日実はフランスからダイヤを取り寄せたのですが」
「多分そのダイヤに」
「悪霊が憑いていたのですね」
「多分」
こう男に話した。
「そやと思います」
「そうですか」
「それで」
張は男にさらに話した。
「邪霊はわっち等が倒しましたけど」
「はい、街の人達が」
「早く元に戻さへんと」
このことを言うのだった。
「あきません」
「わかっています、邪霊に操られたとはいえ私のせいです」
まさにとだ、彼は言った。
「ですからこれから」
「街の人達をですか」
「私が責任を以て」
「そのうえで」
「街の人達を元に戻します」
このことを約束してだった、そのうえで。
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