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NARUTO日向ネジ短篇
【日に影る邂逅】
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片手を置いて落ち着かせようとする。


「何こそこそしてるのよ、まさか姉様のハムラのチャクラでも狙ってるわけっ?」

「よしなさいってば、ハナビ」

 今のネジとヒナタ側から見たハナビは自分達より十くらいは年上らしく、背の高さもネジに近くヒナタをとっくに越しているようで、柔拳の構えをとって警戒してくるが歳上のヒナタがそれを制止する。

「……敵意は感じないし、危険性はないと思うわ。あなた達の保護の目的も兼ねて……日向家に来るといいわ」

「「──??」」

 ネジとヒナタは怪訝そうに顔を見合わせ、とりあえず歳上のヒナタの言う通りに日向家までついて行く事にした。



「ヒアシ、様は……どうしている?」

「お父様は今、溺愛してる二人の孫の為に買い物に出掛けてるの。そうなると長いから、夕方まで帰らないでしょうね。……また白眼で品物の中身を覗き見してなければいいけど」

 道中のネジの問いには歳上のヒナタが答え、年下のヒナタの方は耳を疑った。

「えっ、孫、二人……??」

「姉様と火影のナルト様の子供に決まってるじゃない! 私の可愛い甥っ子と姪っ子よ!」

「「………!?」」

 自慢げに言う歳上のハナビに驚きの表情を向けるネジとヒナタ。

「お父様とハナビには困ったものだわ……可愛がってくれるのは有り難いけど、デレデレが過ぎるのよね」

「わ、私とナルト君の、子供……?! え、そんな…っ」

 歳上のヒナタが溜め息をつく一方、年下のヒナタは困惑してうろたえ、それを見た歳上のヒナタは疑念の目を向ける。

「……何かしら、あなた昔の姿の私なのにナルト君と私が結ばれたのが嬉しくないの?」

「“私”は……ナルト君じゃなくて、ネジ兄さんを──」

「え、うそ、何それ!? うちの姉様は幼少の頃からずーっとナルト様ひとすじなのよ? あなたやっぱりおかしいわよ、昔の姉様の姿してるけど私のヒナタ姉様じゃないわ!」

「落ち着いて、ハナビ。……有り得たかもしれない、もう一人の私なのかもしれないわ。私にとっては、有り得ないけど」

 歳上のヒナタは嘲笑するかのような笑みを浮かべたが、すぐにしおらしい表情をしてネジに向き直る。


「そうだ、ネジ兄さん……あなたは私のネジ兄さんじゃないだろうけど、久し振りに顔を見たらお礼を言っておきたくなったわ。──あの時、ナルト君を命懸けで守ってくれてありがとう」

「………?」

「あの時、って……」

「大戦時に決まっているじゃない。“あなた”のネジ兄さん、額の日向の呪印が消えているし……死んでしまったんじゃないかしら? あの時……ネジ兄さんはナルト君の為に亡くなったの。本当は私が先にナルト君を庇ったんだけどね、その上さらに庇ってくれ
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