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ヒュアデスの銀狼
最終話  オオカミは、愛する人と…
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ハッとして、そう呟いた。
 進化の果てにカズは、神(宇宙)を殺す、オオカミとなったのだ。
「…チャオ。かずみ。永遠に、さようなら。」
「カンナ! カズお兄ちゃん!!」
 歪みによって出来た穴に、カズとカンナが入って行き、最後に二人が振り返って、笑った。
 そして穴が閉じた。
 まるで、最初からそこに穴がなかったかのように…、そこには何もなくなっていた。
『わけがわからないよ。』
 キュゥべえの淡々とした呟きがその場に響いた。




 その後………………、オオカミの魔獣の噂は、一切無くなった。


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