第一章
[2]次話
変わり果てた湖
魯舎と郭神暦は今魯の神託で中国河北省石家荘に来ていた、そこでまず店の中で餃子と塩味の麺それに羊肉を焼いたものに八宝菜を紹興酒と共に食べつつだった。魯は郭に言った。
「ギルドに行くけどな」
「もうそれ以前にだよね」
「そや、神託みたいな話があるな」
魯は羊の焼き肉をタレそれに薬味で味付けしたものを食べつつ言った、それが実に美味く酒が進む。
「早速」
「この石家荘から少し離れたね」
郭は紹興酒を飲みつつ言った、兎の顔が酒で赤くなってきている。尚魯は虎の顔の目が酒で血走ってきている。
「湖がね」
「急に強酸の湖になった」
「それだよね」
「そや、どう考えてもな」
「それが神託だね」
「その湖をどうするかがな」
魯は今度は水餃子を食べつつ言った。
「神託や」
「じゃあ早速ね」
「ギルドにも話がいってるやろしな」
「ギルドに行って」
「そしてな」
「ギルドで話をして」
「それからや」
あらためてというのだ。
「湖に行って」
「元の湖に戻そうね」
「あれやろ、ヒドラかブラックドラゴンが住んで」
強酸に縁の深いモンスター達がというのだ。
「それでや」
「湖が変質したんだろうね」
「まああれや」
魯は笑ってこうも言った。
「共江とか相柳とかな」
「そんな強大なモンスターはね」
「出てないやろ」
こう郭に言うのだった。
「幾ら何でもな」
「まあそうだろうね」
「そやからな」
「ここはだね」
「まあ相柳が出てもな」
九の人頭に巨大な蛇の頭を持つ禍々しいモンスターだ、この世界では魔王や大天使クラスとされている。
「それでもな」
「勝てるね」
「おいら達星のモンやったらな」
「それも二人だとね」
「大丈夫や、それでや」
「モンスターがいたら退治して」
「そしてな」
魯はさらに言った。
「湖を元に戻そうな」
「そうしようね、しかし最近僕達も」
郭は麺、北京風とされる塩味のそれを食べつつ言った。スープ自体は濃厚でカロリーも結構なものだ。
「麺と餃子をね」
「一緒に食う様になったな」
魯も麺を食べつつ応える。
「そうなったな」
「そうだよね」
「自然とな」
そこはというのだ。
「そうなったな」
「日本にいるとね」
「日本やとこうして麺も餃子も一緒に食うしな」
「餃子は焼き餃子がメインでね」
郭は笑ってこうも言った。
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