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ある晴れた日に
203部分:思いも寄らぬこの喜びその二
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のだ。正道はそうした境遇の人間を見てきたのだ。
「クラスメイトどころか教師にも家族にもな」
「誰にも認められなかったの」
「誰もそいつを認めなかった」
 話を続ける。
「誰もな。けれどそいつは耐えた」
「耐えたんだ」
「一人で努力し続けたさ。それで結果が出た」
「よかったじゃない」
「それはな」
 限定だった。その限定にこそ正道が今言いたいことがあるのだった。

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