第2章 項羽と劉邦、あと田忠 〜虞兮虞兮、奈若何〜
第9話 それいけ!韓信
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
である』
勇壮な音楽に高らかに歌う。しかし、その内容はどこか物悲しい。生きることの切なさ。そして、生きる意味を兵士に問いかけている。
『夢を忘れるなかれ 涙を零すことなし
だから我らは征くのだ どこまでも』
夢を忘れず。現実に涙せず。進み続ける。これぞ決意の表明だ。
『そうだ 恐れるな 民のために
哀と 勇気だけが 友である
嗚呼 嗚呼 韓信軍 優しき我らは
征くのだ 民の夢を守るため』
軍歌の主要部に差し掛かると、大音声が兵士たち自らを激励していく。「哀と勇気だけが友達さ」とは、当時韓信軍で流行った台詞である。死地へ向かう漢たちに相応しい名言といえよう。
なお、故事となり後世へと伝わった結果、某天の御使いを大いに悩ませる結果となったのは蛇足だろうか。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ