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大地の指輪
第五章
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 神官長と長老の間に入って話をした、すると。
 何故指輪が神殿に渡ったのかもわかった、これは神殿の図書館の一番奥にあった書庫にあった一冊の書に書かれてあったことだ。
「まさかな」
「そやな」
 バイテはハウオファの言葉に応えた。
「あの島は元々地震が多くてな」
「北の島から地震を抑えるあの指輪が贈られてな」
「それでやな」
「ずっと神殿にあったんやな」
「それならです」 
 長老もこう答えた。
「我々としても」
「異存はないか」
「元々あの指輪が島の宝と知っていたのはわし位ですし」
「それならか」
「はい、村人達にあらためてです」
「今回のことをやな」
「話して」
 そしてというのだ。
「そのうえで指輪は」
「あの島の地震を抑える為にもな」
「神殿の方にということで」
「ほなそういうことでな」
「はい、その様に」
「こちらもそうして頂くと」
 神官長もハウオファに話した。
「有り難いです」
「ほなな」
「その様に」
「それでは」
 こう話してだった、そのうえで。
 指輪は神殿に戻され長老は窃盗を依頼したことで罪に問われたが反省しておりまた神官長からの擁護もあり事情も事情なので軽い罪で済んだ、こうしてヌクアロファの地震は収まり祭りも無事行われた。その祭りの中で。
 バイテと共にトンガの馳走と酒を堪能しているハウオファの手にあるものが宿った、彼は心の中に聞こえてくる声を基にバイテに話した。
「これはタンガロアの甲羅や」
「まさに亀の甲羅やな」
「これは盾でな」
 それでというのだ。
「物凄い防御力を持ってるわ」
「どんな攻撃も防いでくれるか」
「そんなものや」
「アーマーナイトの自分にそんな盾が加わるとな」
「しかもゴーレムやしな」
 種族のことも話した、石や金属で身体が出来ているので非常に堅固な身体を持つことで知られている種族だ。
「それでな」
「尚更やな」
「守りが固くなったわ」
「それは何よりやな」
「しかも神託を乗り越えた」
 ハウオファはさらに言った。
「それでや」
「自分自身もか」
「全体的に一回りな」 
 それだけというのだ。
「強うなったわ」
「それはええことやな」
「それでや」
 ハウオファはバイテにさらに言った。
「神託を適えたしな」
「それやったらやな」
「この宴が終われば」
 その時にというのだ。
「あらためてな」
「この世界を救う為にな」
「次の場所に行こうな」
「それがし達の目的はこの世界を救うことや」
 バイテは飲みつつこのことについて言及した。
「それやったらな」
「そや、絶対にや」
「ここで立ち止まることなくな」
「今は飲んで食ってるが」
「また動かなあかん」
「そや、明日の朝起きたら」

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