第二章
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「若しかしたら」
「そやな、それはな」
「ほな地震のこと調べるか」
「丁度この国は地霊祭やしな」
この世界のトンガで行われている祭だ、一年に一度この季節に大地の精霊達を祝福して行うものだ。
「丁度ええやろ」
「ほなな」
「今からな」
まさにと話してだった。
二人はすぐにこの地震について調べようと決意した、しかしその前に祭りのことが気になってだった。
ハウオファはバイテにレストランを出た後で言った。
「地霊祭なのにや」
「それでもやな」
「そや、地震とかな」
「それは流石におかしいな」
「おらもそう思ったからな」
それでというのだ。
「これからな」
「ちょっとやな」
「そや、まずはや」
「神殿に行くか」
「地霊達、そしてこの地面の大地の女神を祀ってるな」
「そこにやな」
「行ってな」
そしてというのだ。
「そこから話を聞くか」
「それが最初か」
「そや、ただな」
ここでだ、こうも言ったハウオファだった。
「一介の冒険者に詳しいこと話すか」
「それはないな」
「そやからここはな」
「身分を明かすか」
「そうして話を聞こうか」
こう言ってだった。
二人は早速だった、大地の神殿に行った。そうして死んでんの神官長、バンパイア族の老人である彼に身分を明かして話を聞くとだった。
神官長は深刻な顔になり二人を自分の個室に案内してそのうえで話した。
「実は大地の女神より授かったものが」
「それがかいな」
「はい、大地の女神の指輪がです」
それがというのだ。
「先日盗賊達に奪われまして」
「そんなことがあったんかいな」
「はい」
そうだったというのだ。
「神殿でもごく僅かな者しか知りませんが」
「それでもですか」
「はい、指輪が盗まれたことは事実で」
「そのせいでか」
「その指輪にはです」
まさにというのだ。
「大地の揺れ、地震を抑える力がありましたが」
「ほなそれがですか」
「ないので」
そのせいでというのだ。
「今の様にです」
「地震が度々起こってるか」
「この時点では小さいですが」
その地震はというのだ。
「それがです」
「このままやとな」
「徐々にですが」
それでもというのだ。
「大きくなっていくかも知れません」
「ほなや」
ここまで聞いてだ、ハウオファは強い声で言った。
「早いうちにその指輪を取り戻さんとな」
「そう思っていますが盗賊が何処に逃げたか」
「わからんか」
「それすらも」
「いや、この神殿の警護は厳重やな」
このことからだ、ハウオファは彼に話した。
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