外伝〜灰色の騎士と盤上の指し手の覚悟〜 後篇
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「な、なんでミュゼがその事を…………って、大方ベルフェゴールかリザイラのどっちかが面白がって教えたんだろうな…………え、えっと………今はその件は置いておくとして、アリサ達の話によるとクレア少佐は内戦が起こるまでの旧Z組の”特別実習”でも度々力になったとの事ですし、ラクウェルでの件も考えると少佐はオズボーン宰相や帝国政府の思惑には一切関わっておらず、その”黒キ星杯”で並行世界の俺達を阻んだ件に関してもかつて恩を受けたオズボーン宰相に対する”義理”だと思いますし…………」
「確かにそうですわね…………ラクウェルでの猟兵の調査に関してはクレア少佐個人の判断との事ですから、それを考えるとクレア少佐はオズボーン宰相達が何を計画しているのかは”察して”はいても、内容に関しては一切把握していないと思われますし…………」
エリゼに微笑まれて冷や汗をかいたリィンはミュゼに自分と限られた人物達しか知らない話を教えた人物達を思い浮かべて疲れた表情を浮かべた後気を取り直して説明し、リィンの説明にセレーネは納得した様子で頷いた。
「…………なるほどね。ちなみに”星杯”で阻む相手で同じ”鉄血の子供達”である”かかし男”を庇うつもりはないのかしら?」
「レクター少佐は…………正直な所、”黒”か”白”なのか判断し辛い人物ですので…………俺個人の偏見だとは自覚しているのですが…………」
「リィンお兄さんは”特務支援課”にも所属していた事で、”西ゼムリア通商会議”に関する”かかし男”の暗躍も知っている上今までの特別演習や北方戦役、それとこの間のクロスベルによる一斉検挙から逃れる為にユミルを撤退ルートに選んだ件で”情報局”自体に不信感があるでしょうから、”かかし男”に関しては”かかし男”自身の自業自得だから、あんまり気にする必要はないと思うわよ。――――それじゃあ、確認するけどリィンお兄さんが”星杯”で自分達を阻む敵勢力でありながら、メンフィル、クロスベル、そしてエレボニアによる責任追求での処罰対象として外す、もしくは穏便な内容にして欲しい人物はシャロン・クルーガー、クロウ・アームブラスト、クレア・リーヴェルトの三名ね?」
「はい。…………可能でしょうか?」
「抹殺対象である二人を助けて欲しいって訳じゃないし、今挙げた三名も情状酌量の余地はあってレンも大丈夫だと思うから、後でパパ達にその3名の件の承諾に関しての説得をしておいてあげるわ。――それと当然鉄血の子供達だからという理由で処罰対象になる可能性が考えられるミリアムへの処罰も比較的軽い処罰にする事もね。」
「ありがとうございます、レン教官。――――それとすまない、アルフィン。アルフィン
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