7話
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目を開けるとそこには全く見覚えのない天井があった。
「ここは?」
「ベル君、目を覚ましたんだね!」
「んん、エイナさん?ってことはここはギルドの中?」
「うん、たまに使われる医務室みたいな場所だよ」
上半身を起こして、手を開いたり閉じたりする。とりあえず気絶しただけみたいだ。
「?そう言えば誰が俺をここまで」
「ロキ・ファミリアのアイズ・ヴァレンシュタイン氏よ」
「ロキ・ファミリアってオラリオに存在するファミリアの中で一、二を争う大手ファミリアだよな」
「そうだよ。丁度遠征の帰りだったみたいでベル君を運んでくれたの」
なるほと、これは後日お礼をしに行かなければ。
「と、こ、ろ、で、ベル君。なんで君は五・階・層にいたのかな?」
「……黙秘する」
それから一時間半もの間俺はエイナから説教を受けることになった。
「酷い目にあった」
果てしなく自業自得なことなのだが、エイナさんもエイナさんで心配性過ぎるだろ。
「ただいま戻りまし」
「お帰りベルくーーん!!」
「ぐばっ!?」
扉を開けるとヘスティアが猪のごとく俺に突撃してきた。あまりの衝撃で倒れてしまい、腹部にヘスティア様が抱きついていた。
「ベルくん、心配したよ!全然帰ってこないし、市場とかにもいないからダンジョンのなかで何かあったんじゃないかって心配で心配で」
「へ、ヘスティア様…重いです」
「なっ、君はそんなこと言うのかい!?」
「いえ、早くどいてください。本当にヤバイです」
「??、あ、ごめんよ」
やっと退いてくれた。けっこう、腹が痛かった。
「それで何があったんだい?君がこんなに遅く帰ってくるなんて何かあったんだね」
「あ、あー何て言うか。五階層に降りてミノタウロスを倒したと思ったら中層から上がってきたミノタウロスを石にしたら精神疲弊で気を失ってしまったんですよ」
「えーっと、いくつかツッコミどころがあったけど。それで五階層で気を失ったあとどうやって上に戻ってきたんだい?」
「丁度、通り掛かったロキ・ファミリアのアイズ・ヴァレンシュタインって言う冒険者が運んでくれたらしい」
「ロキ・ファミリアだって!?」
ん?なにをそんなに声を荒げてるんだ?
「どうした、いきなり大声あげて?悪神ロキとは神話が違うだろ?」
「べっつに!ロキのやつはことあるごとに喧嘩売ってくるから何時も相手してやってるんだよ。それと神話が違くてもそれなりに知り合いだよ」
ふーむ。この世界だと神話が違くても仲が良い神々がいるんだな。
「と言うか、ベルくんは本当に僕たちについてそれなりに知ってるんだね」
「まあな。ロキと言えば悪神やらトリックスターと呼ばれている神で北欧
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