猫娘と回想、I・アイランド編
NO.109 回想《14》 終息
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をも凌ぐ猛攻を受けて、ついに装置も限界を超えてしまったのかひび割れてウォルフラムは打ち砕かれてしまった。
…………それからすでに時刻は朝になったのか朝日が照らす中で、ウォルフラムはまるでオールマイトのトゥルーフォームかのように副作用なのだろうガリガリの姿となって伸びていた……。
それを見届けるようにデヴィットとオールマイトは今も騒いでいる一同を見ながら、
「トシ……ミドリヤさんに君の姿を何度も見せられたよ」
「そうか。なんせ、私の弟子だからな」
そう自慢げに語るオールマイト。
そう語っている中で、出久はというとついにただでさえボロボロだったのに負荷をかけまくったドレスが上半身が弾けてそのたわわな胸が晒されてしまい、男子勢は鼻血を垂らし、出久は羞恥から子猫姿となって女子勢に守られているという締まらない事になっていたのであった。
それから翌日になって、I・アイランドは急遽今回企画したI・エキスポは中止と相成ったが、それでも出久達はBBQパーティーを開いていた。
皆が騒いでいる中で、オールマイトと出久は近くで話し合っていた。
デヴィットの罪やらが多くを占めているが、
「僕が、もっとしっかりとしていれば……」
「緑谷ガール……そんな事を考えていても、時は戻らない。それにヒーローを続けていけば、こんな哀しい事件はいくらでもある。私も身を切られるような思いをしたことも何度もあったものだよ」
「…………」
「もし、そういう思いをしたくないというのなら、ヒーロー辞めちゃうか? 辞めちゃうのか……?」
そんなオールマイトの意地悪な問いに、
「やめません!! 僕はなるんです。オールマイトのような笑顔で人を助けられるような最高のヒーローに」
「後悔はないんだな?」
「ありません!」
「それならこの悲しみを乗り越えて進め」
「オールマイト……」
「進み続けるんだ。悲しみを乗り越えて」
「さらに向こうへ!」
「その通りだ。私達はその言葉の意味を知っている」
そして二人は息を合わせるように、
「「さらに向こうへ! プルスウルトラ!!」」
そう叫んだのであった。
出久はそんな回想を終えて、それでも塞ぎこむように身を丸めて、
「(オールマイト……これが身を切られるような思いなんですね……僕にとっては特大すぎます。オールマイトは平気だって言っていたけど、それでも僕は……まだ……)」
それで一滴涙を流す出久。
場所は変わって、一人の少年が出久の家へと走っていた。
この少年の行動が出久が立ち直れるきっかけになれればよ
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