猫娘と回想、I・アイランド編
NO.109 回想《14》 終息
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分かってる。適材適所だ」
ウォルフラムはすぐさまに爆豪達に鉄柱を何度も打ち込むが、それは轟の氷壁で防がれる。
その間を辿って出久と爆豪が駆けていく。
想いは一つ。
オールマイトの救出だ。
「そうかよ……そんなにオールマイトが大事か。なら、くれてやるよ」
なにを思ったのかウォルフラムはオールマイトを空中に投げた。
「なにを!? うぉっ!?」
次の瞬間にはオールマイトを鉄の塊で覆いつくして逃げ場を無くし、そこに特大の鉄柱をぶつけて貫いてしまった。
「トシ!!」
「おじさま!!」
デヴィットとメリッサが叫ぶが、そこで終わるほどヒーロー科……特に出久と爆豪は弱くない。
「デク、いくぞ!!」
「うん、かっちゃん!!」
爆豪は最大級の爆破を、出久は大きく息を吸い込んでハウリングインパクトを放ってそれらはすぐにオールマイトを包んでいた鉄の塊を破壊した。
その中からなんとか無傷のオールマイトの姿が出てくる。
「ゴホゴホ……助かったよ二人とも」
「おらっ立てよオールマイト」
「そうですよ。まだ僕たちは負けていません!」
「そうだな。二人とも、一緒にくれくれるかい?」
「おう!!」
「はい!!」
そして三人はウォルフラムを見据える。
「…………イラつく目をしてるな、てめぇら!! 殺してやるよ!!」
「させない!! 猫又、解放!!」
まだ制限に余裕があった出久はまたしても巨大な猫の姿になる。
そして二人に「乗って!」と首を振る。
オールマイトと爆豪は出久の背中に乗って一気にウォルフラムへと駆けていく。
襲ってくる鉄柱の群れに対しては爆豪の爆破で迎撃して、避けられないものは出久の素早い動きで何度も避けていく。
オールマイトの最大の攻撃は最後まで取っておく算段でもって。
その光景を見ていたクラスメイト達は、
「いっけぇ!!」
お茶子が叫ぶ。
「「オールマイト!!」」
八百万と耳郎が続く。
「「「緑谷に爆豪!!」」」
飯田、上鳴、峰田が叫ぶ。
「ぶちかませ!!」
最後にいつも冷静だが今回だけは過激にそう叫ぶ轟。
そしてついにウォルフラムの懐まで迫った三人は一気に上空へと跳びあがり、最初に爆豪がつゆ払いとでもいう感じに爆破をかます。
「ぐはっ!!」
動きが鈍ったのを見計らって、
「さらに!」
「にゃぁ(向こうへ)!!」
「「プルスウルトラ!!(にゃあああああ!!)」」
オールマイトはその拳をもって一点突破の一撃を、出久は何倍にもなった大猫の拳をもって100%の高速連打の猛撃を、ウォルフラムへと叩き込んでいく。
さしものウォルフラムも最後の抵抗とばかりに鉄の壁を展開していたが、それ
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