第三章
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「魔術師でも使えるので」
「そうした槍ですか」
「そしてです」
「今みたいにですね」
「火も出せるので」
それでというのだ。
「この様にしてです」
「敵を焼いてですか」
「倒せるのです」
「凄い槍ですね」
「この槍もあって術もです」
こちらもというのだ。
「使えるので」
「戦えますか」
「言った通りです、貴方は戦闘に参加されても」
それでもというのだ。
「防御に徹していて下さい」
「レベル一でも誰でもな」
リサールも言ってきた、手には彼の神具であるサン=ジェルマンのトランプがある。このカードは武器でもあるのだ。
「おいら達二人ならな」
「ブロブみたいな強敵でもですか」
「安心しな、あんたに何かある前にな」
「倒せますか」
「この通りな、じゃあ行くぜ」
「巨人が出てもです」
カイは神出鬼没のこのモンスターの話もした。
「私達が倒しますので」
「だからですね」
「貴方はいるだけでいいです」
「それじゃあ」
少年はカイの言葉に頷いてだった。
彼とリサールの言う通りに戦闘に参加しても防御に徹していた、それでだった。
山の中に入ってもさらに進んで言った、その中で彼も戦闘に参加していることは事実で徐々にではあったが。
レベルが上がっていった、それで少年はカイに休憩中に言った。
「あの」
「今はですね」
「はい、レベル七になりました」
こう言うのだった、休憩中に食事を摂りつつ。
「そうなりました」
「そうですね、戦闘を経て」
それでとだ、カイも述べた。
「そうなりましたね」
「有り難いことに」
「強力なモンスターはです」
「強いだけにですね」
「戦った時に得られる経験値もです」
それもというのだ。
「かなりのものなので」
「だからですね」
「強くなっています」
「そうですか」
「はい、ただ」
「ただ?」
「貴方は普通に御身を大事にされて下さい」
カイは少年に真面目な顔で忠告した。
「よいですね」
「冒険をしていても」
「そうです、事故にもです」
戦闘だけでなく、というのだ。
「冒険の危険はそれだけではないですから」
「事故もですね」
「食中毒にもです」
こちらにもというのだ、
「くれぐれもです」
「注意してですか」
「冒険の旅を」
「冒険の旅の危険は戦闘だけじゃないからな」
リサールも食べつつ言う、食べているのは保存食の干し魚だ。見ればカイも少年も干し魚を食べている。
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