第三十五話 アイスゴーレムの茶碗蒸し
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してできあがったのは、アイスゴーレム茶碗蒸しと、アイスゴーレムに入ってた魚に熱を通したやつ。
「完…。」
完成と言いかけたその時。イヅツミが、抜け駆けして魚を食べようとした。
「これっ。勝手に食べ始めてはいかん。みんなが食卓につくのを待ちなさい。」
「なんでだよ。私が一人で敵を仕留めたんだ! 私が一番に食べる権利がある!」
「食事は全員が揃って始めるもの。」
ギャアギャアと騒ぐイヅツミに、センシは、しっかりと言い聞かせる。
そして、やや置いて、全員が揃った。
「それではみなさん揃ったところで…。」
「いただきます!」
そうして食事が始まったが、イヅツミは、イライラしていた。
「おい、イヅツミ。」
「なんだよ?」
「これやるよ。」
「あ?」
それは、荷物を入れて担ぐためのカバンだった。
「破れたカバンを縫い合わせたんだ。お前が使え。」
「その…獣なんて言って悪かったよ。俺は口が悪くてね。知らない人間との団体行動なんて、しばらくは窮屈でイラつくと思うけど、慣れればいい面もあると思うぜ。自分じゃできないことを任せられる。」
チルチャックは、そう語った。
イヅツミは、渡されたを見つめ、そして何か考えるように難しそうに顔を歪めた。
「ごちそうさまでした!」
やがて食事は終わった。
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