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ダンジョン飯で、IF 長編版
第三十五話  アイスゴーレムの茶碗蒸し
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「よく見ろ! さっき矢を当てたところを!」
 言われてイヅツミが、アイスゴーレムの頭に乗って、矢が当たり、僅かにヒビが入った箇所を見ると、そこにはゴーレムの核があった。
「俺は飛び道具は使えるけども、たいした傷を与えられるほどじゃないから、俺を戦力として数えるなよ! 後は任せた!」
「おい!」
 サッと身を隠したチルチャックに文句を言おうとしたが、アイスゴーレムの手が伸びてきたので、それを避け、イヅツミは、一旦地上に降り、先ほどチルチャックが放った矢を拾い上げ、再びアイスゴーレムの上へと登り、矢の先をゴーレムの核がある右肩付近に突き刺して核を破壊した。
 途端、アイスゴーレムは、バラバラにひび割れ、砕けて崩れた。
「ふんっ。どうやら、この中でまともに動けるのは私だけのようだな。どいつもこいつも揃って……。はっ…、はっ、はくっしょん!」
 イヅツミは、くしゃみをした。





***





 アイスゴーレムとの戦闘で、全員が派手に雪を被ったため、ガチガチ、ガタガタと震えていた。
 マルシルが震えながらも火の魔方陣を描き、一旦それで暖を取る。
「みんな、濡れた服を脱いで乾かして。ほら、あなたも隠してあげるから。」
「…必要ない。」
 イヅツミは、そう言って忍者のような服を脱ぎ捨てた。
 イヅツミの体は、顔以外はほぼ毛むくじゃらであった。
「獣が裸になって喜ぶ奴がどこにいる?」

 すると、めっちゃファリンが近距離でイヅツミの体をジーッと見始めた。

「あ? なんだよ?」
「あ、ほらほら! このままじゃ風邪引いちゃうから!」
「あぁ! せめて乳首の数…、あと尻尾の付け根…。」
 マルシルが慌ててイヅツミの体を毛布でくるみ、チルチャックとセンシがファリンを引き離した。
 やがて、暖を取るために選んだ空間が少し暖まってきた。
 センシは、温かいもを作ると言って調理を始めた。
「解凍する必要があるな。」
 そう言ってセンシは、氷の包まれた魚を炎の魔方陣に置いて見た。途端、凄まじ勢いで氷が蒸発し、熱い水蒸気が空間に広がった。
「あ、サウナみないになった。」
「いいわね。しばらくお風呂にも入ってないし、一汗流そうよ。」
 っというわけで、サウナタイム(混浴)。
 サウナを楽しみながら、調理開始。

 まず、解凍した魚を捌く。(外で)

 頭と骨を煮て、出汁を取る。

 続いてキノコと、夢魔を細かく切り、シェイプシフターの肉を軽く茹でて灰汁を取る。

 ハーピーの卵を溶き、先ほど取った出汁と具材を合せる。

 それをコップに注ぎ、アイスゴーレムの破片(氷)と一緒に鍋に並べて火にかける。


 そう
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