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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百八十四話
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さんが顔を動かさず視線だけを動かした。
きっと緊急通達を見ているのだろう。
「ISテロだと…?」
「そう言うこと。ホワイトハウスを半壊、国連本部倒壊、韓国国会議事堂を全壊、皇居を小破。
ワシントンの奴はホワイトハウス直衛の追撃を振り切り海中へ。
ニューヨークの奴は追撃を受けずに海中へ。
韓国の奴は韓国国会議事堂と在韓米軍司令部を破壊して逃走。
皇居に現れた奴はどうにか捕縛したらしい」
「なるほど」
姉さんがバタンと後ろに倒れた。
「で、モンドグロッソは無期限中止か」
国連本部、つまりIS委員会本部が壊され、モンドグロッソが中止になったのだ。
それだけで莫大な損害が出る。
こう言ってはなんだが、今回のテロは大成功だろう。
「それにしても、ここには情報回ってきてないんだね。
IS部隊の基地なのに」
来ていれば姉さんにも招集がかかったかもしれない。
そうでなくとも慌ただしくなるはずだ。
「シュヴァルツェア・ハーゼは御飾りの部隊だからな」
「いいの? そんな事言って?」
「事実だ。なんのためゲオルグみたいな無気力で野心のない男が基地指令をやっていると思っている」
「クーデター防止?」
「ああ。そしてそんな男に与えられた部隊が期待されると思うか?」
たしかにそうなんだけども。
「恐らくだが、ドイツで最もISに長けた女は軍じゃなくてどこぞのSPだろうな」
「身も蓋もない話だねぇ」
ホロウィンドウを全て閉じ、服を量子展開する。
「とりあえず朝ごはんたべよ」
朝食を取って諸々の準備をして猫化し、姉さんの後に続いてシュヴァルツェア・ハーゼのミーティングルームへ。
姉さんが入ってきてもざわめきは治まらない。
耳をすますと、皆テロの話をしていた。
「静まれ子ウサギ共ー」
姉さんがシュヴァルツェア・ハーゼを黙らせた。
「全員知っているだろうが、本日明朝アメリカ、日本、韓国でISを使ったテロが発生した」
姉さんがはっきりと告げ、シュヴァルツェア・ハーゼの面々が息を飲んだ。
「次、いつどこでISによるテロが起こるかはわからない。故に、今日からは実戦を前提とした戦闘を教える。
私が教えることのできる全てを伝える。
いいな?」
ヤヴォールッッッ? と全員が返した。
その日は全ての訓練を中止しての座学だった。
そこで明かせる限りのISの裏技や裏コードを教えていた。
と言ってもシールド集束砲とかのレベルだ。
応用的な一撃必殺とかね。
そういえば皇居守備隊の人が最後に使ってたのって姉さんが代表時代に自衛隊に教えてたやつだよな…。
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