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翠碧色の虹
第四十五幕:思い出は七色の虹へ
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再現される。

七夏「出発ですっ☆」
時崎「出発進行じゃない?」
七夏「はいっ☆ 柚樹さん☆」

七夏ちゃんと一緒に「小さな列車の旅」を楽しんだ。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

時崎「それじゃ、七夏ちゃん、俺は部屋を片付けるから」
七夏「はい☆」

自分の部屋に戻って片付けを行う。1ヶ月の間に変わってしまった部屋を、元どおりにして行く。雑誌や飛び出す本を持って帰るのは荷物になるけど、捨てるつもりはない。

七夏「柚樹さん!」

扉の向こうから七夏ちゃんの声がする。

時崎「七夏ちゃん?」
七夏「えっと、これを使ってください」
時崎「ありがとう! 丁度、取りにゆこうと思ってた」
七夏「よかった☆」

七夏ちゃんは、水を入れたタライと布巾を持って来てくれた。

七夏「それじゃ、また後でです☆」
時崎「ああ!」

片付けや掃除は、そんなに楽しくはないと思ってたけど、この部屋の掃除は感謝の気持ちが溢れてくる。目に付いた所は全て布巾で拭いてゆき、ちょっとした大掃除のようになってしまったけど、このくらいは行っておきたかった。

ひと通り片付けと掃除が終わって時計を見る。片付けを始めてから1時間近く経過していた。

時崎「よし、こんなところかな」

タライと布巾を持って、1階の洗面所に向かう。

凪咲「柚樹君、お掃除、お疲れさまです」
時崎「はい! タライと布巾、ありがとうございます!」
凪咲「いえいえ、ありがとうございます。本当は私が行わなければならないのに」
時崎「いえ! こちらこそ、お世話になりっぱなしでしたので、このくらいは行って当然だと思います」
七夏「あ、柚樹さん☆」
時崎「七夏ちゃん、さっきはありがとう!」
七夏「はい☆ お片付け、終わりました?」
時崎「ああ! 午後から、お出掛けだね!」
七夏「はい☆ えっと、今からお昼の準備です☆」
時崎「楽しみにしてる!」
七夏「くすっ☆ 少し、待っててくださいね☆」

七夏ちゃんは、凪咲さんのお手伝いを始めた。俺はここで行なっておくべき事が他になかったかを考える。この後、七夏ちゃんとお出掛けだから、写真機のお手入れと充電を行なっておこう。部屋に戻って写真機の電源を入れる。

時崎「やっぱり・・・」

電池の残量が少ない状態だった。昨日から色々とあった為、すっかり忘れていた。写真機と携帯端末を充電する。
マイパッドの電池は大丈夫だ。そのまま、以前に七夏ちゃんとお出掛けした場所の写真を眺める。七夏ちゃんお気に入りの場所、もう一度この場所へ出掛けるけど、あの時とは違う! あの時よりも七夏ちゃんの心を知っているつもりだ!

トントンと扉が鳴った。

七夏「柚樹さん☆」
時崎「七夏ちゃん!」

俺は扉を
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