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艦隊これくしょん 太陽は沈まない
第1部 太陽の立て直し
第1話 悪夢の舞鶴へ
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の距離をもって近づいた。それでも、怯えてはいるが。

「君たち、ここの艦娘だな?」

「は、はい」

 やべえ、すごい怯えてる。特に、電。

「すまないが、他の艦娘たちに召集をしてくれ。挨拶がしたい」

「は、へ?わ、わかりました・・・」

 なんだか、拍子抜けされた?何故??
 そう思いながらも、電を見る。

「・・・(ジー・・・)」

 夕立が電を凝視していた。何している。







 ◇





 鎮守府近くにあるグラウンドに艦娘たちは召集された。
 彼女たちの前を歩き、横目でちらりと見ながら彼女たちの表情を見た。
 ある者は怯え、ある者は睨みつけている。ま、そんなことになっても当然か。
 俺の後ろからついてくる夕立たちに、可哀想とかひどいとか小さく罵声なりなんなりが聞こえている。
 違う。こいつらは、純粋に俺に付き従っているだけだ。
 壇上に立ち、整列する艦娘たちを見下ろす。

「今日からこの舞鶴鎮守府に着任した南てつを少佐だ。
 一つだけ言っておこう。お前たちは『兵器』だ!
 お前たちは、深海棲艦と戦うために生まれて来たようなものだ。
 それは、揺るぎのない事実だ。そして、俺はそれを扱うもの。
 俺が来たからには、それを努々忘れるなよ」

 言うべきことは言った。
 殺気すら出し始めているな。しかし・・・。

「ふん!」

「(ニコニコ)」

「(ニコニコ)」

「・・・」

 うちのメンツ、胆が据わっているな。

「では、あいさつも済んだところで。最初にお前たちがやるべきことがある」

 俺の発言により、目の前にいる艦娘たちの何人かが構える。

「それは・・・」
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