第1部 太陽の立て直し
第1話 悪夢の舞鶴へ
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後
とある鎮守府・・・。
「・・・と言う訳で、今日から君がここの司令官だ!」
「いやいやいや!無理ですって!!」
南と話しているのは、新米提督の。
「津上君。今まで俺の下で働いていたから大丈夫だろ?」
津上利樹軍曹。見た目は好青年で、料理スキルもかなりのものだが、肝心の司令官としての気質はまだ未熟。
故に、かつてある部隊で隊長をしていて、現在の鎮守府の提督代理を担っていた南の指導のもと鎮守府と艦娘の運営を行っていた。
ちなみに、艦娘親密派の1人。
未熟だが、やる時はやる男だ。
「そうですけど!流石に一人でって・・・」
不安になる津上。
「大丈夫だって。君らしく仕事すればいい。他の子達もサポートしてくれるから」
「そうよ!全部雷に任せなさい!!」
そういつの間にかいた雷が胸を張る。
「・・・それじゃあ、頑張って!あと、『あいつら』連れて行くから」
「ちょっと少佐!?南少佐!?待ってー!!」
津上の声を無視して、南は執務室から出ていく。
玄関までの道中、この鎮守府に所属している艦娘たちとすれ違いに挨拶をしていく。
彼女たちは南にある程度の好感を持っているため、正直南が出ていくことに若干の不満はあった。
南は、見聞色を鍛えすぎたせいか、相手の心の声が聞こえるレベルに達していた。
慕われているな俺・・・。
そんな事を思いつつ、玄関に向かう。
玄関につき、開けると。
「ぽいいいいいいいい!!!」
飽きるほど聞いた鳴き声が聞こえた。
そんな鳴き声をするのは、この鎮守府でただ一人。
ぽい犬こと『夕立改二』である。
「よっと。元気だな夕立」
飛び込んできた夕立を受け止める。
夕立の南に対しての飛び込みは、かなり前からあり、余りの頻度で来るため無意識のうちに彼女の飛び込みの行動が読めるようになった。
「提督!遅いっぽい!!」
「はいはい。ごめんな」
そう言い、夕立の頭をなでる。
「えへへ・・・」
それに喜ぶ夕立。
夕立の頭を撫でる南に近づく三人の艦娘。
「夕立ちゃんは、相変わらず司令官が好きなんだね」
笑顔で言う『綾波改二』。
「夕立さん。提督を困らせないでください」
困った顔をする『神通改二』。
「いやこれ、完全に飼い主に向かって飛びつく犬では?」
苦笑いしながら言う『榛名改二』。
この4人は比較的に、南と仲がいい。
そして、みんな・・・。
通常の艦娘が持っている戦闘力を大幅に超えている|《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》
◇
4人の艦
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ