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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第106話:Repliforth Base
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た…)」
あの時のように暴走してしまう。
しかし体力が全快したにも関わらず体が動かず、まるで餓えた餓鬼のようにシグマウィルスを取り込んでいく。
『ゼロ…』
「(この声は…)」
夢で何度も聞いた声。
いつもなら激しい頭痛に襲われるのだが、今回は…。
『わしの最高傑作…』
「(何だ…?体が熱い…しかし苦しくない…それどころか心地いい…)」
『お前こそ最強のロボットじゃ!!』
「(力が溢れて…)」
シグマウィルスによりどんどんゼロのパワーが増していき、真紅のアーマーが漆黒へと変わっていく。
それだけならかつてライト博士によって引き出された潜在能力がシグマウィルスにより解放されたと解釈出来るが、変化はそれだけでは終わらず、ゼロのアーマーが変化していく。
まるでエックスが強化アーマーにより姿を変えるように。
『おい爺、こいつが新しいロボットか?』
『そうじゃ、構想自体はお前より先だったんじゃが、技術的な問題があってな、ゼロを造る過程で生まれた新技術を使ってお前が造られた』
『フン!!髪の長い女みたいな奴だな。こんな奴が最強のロボットだと?笑わせるな』
『はっはっは!!確かにゼロの見た目は見ようによっては女々しく映るかもしれんがのう。しかし、完璧かつ最強の存在として誕生するゼロだからこそ、性能だけでなく容姿も完璧な物とするのじゃよ。わしの最高傑作なら尚更じゃ』
『寝言をほざくな爺!!最強はロックマンでもなけりゃあこいつでもない!!このフォルテ様だ!!』
シグマウィルスにより、僅かに脳裏を過ぎった声。
ゼロはフォルテのデータと新たに生まれた100年前の当時の新技術を投入した戦闘型ロボットである。
ゼロの兄と言えるフォルテはサポートロボットのゴスペルを変形させ、エックスのように強化アーマーとして纏うことが出来た。
だからゼロのこの変化もある意味当然かもしれない。
ゴスペルとフォルテが合体したスーパーフォルテを彷彿とさせる悪魔を思わせる姿。
“絶対”の名を冠する究極の破壊神・アブソリュートゼロ。
バスターショット、Zセイバー、チェーンロッド、シールドブーメランは強化形態時は不要と判断されたのか消失している。
「………」
「ソ、ソノ姿ハ…一体…!!?」
まるで悪魔を思わせる容貌となったゼロにペガシオンは驚愕する。
「…さあな、良くは分からんが今は丁度良い。時間が少ない今は使える物は何だって使う。」
翼があるということは空戦も出来るようになっているのだろう。
しかし気のせいか、この姿はどこか懐かしい気がした。
もしかしたら脳裏を過った人物達と関係があるのかもしれない。
セイバー等の武装は無
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