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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第106話:Repliforth Base
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に作成したワクチンプログラムがある。
もしかしたらペガシオンを救えるかもしれない。
ここまでイレギュラー化が進行していては無理かもしれないが…。
『え?ペガシオン長官も?』
「ああ、今から詳しい座標を…」
ゼロがふと、ペガシオンの方に視線を遣ると、ペガシオンが起き上がっていた。
「アイリス…」
「!?」
「アイリス…アイリス、アイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリス……」
狂ったようにアイリスの名を呟くペガシオンに流石のゼロも恐怖を感じた。
『ゼロ?どうしたの?』
「すまん、アイリス。ペガシオンを連れていけそうにない…」
アイリスとの通信を切ると再びペガシオンと対峙するゼロ。
「ゼロ…アイリスノ心ヲ奪ッタ…許サナイ!!」
ゼロに憤怒の表情のまま凄まじい勢いで迫るペガシオンのスピードはゼロでも追いきれない。
「なっ!?」
「消エローーーッ!!!」
ペガシオンが繰り出す無数の拳の弾幕を受け、吹き飛ぶゼロ。
シグマウィルスがペガシオンの嫉妬の感情により活性化したのかイレギュラー化前とは比べること自体が馬鹿らしいと感じる威力だ。
「がは…っ、シグマウィルスの影響か…?さっきとはまるで動きが…っ」
「何故ダ!!?」
「がっ!!」
ゼロが起きあがる前に追撃を仕掛け、ゼロの身体を上空に打ち上げる。
「カーネルヲ!!ジェネラル様ヲ死ナセタオ前ナンカニ…何故アイリスガアアアア!!!!」
「………ペガシオン…」
イレギュラー化してもカーネルとジェネラルを尊敬し、アイリスへの想いが消えていないことからすると、一体ペガシオンはどれだけの憎しみを抱えながら自分達と接してきたのだろうか?
「くっ!!」
空円舞による擬似的な飛行で何とか甲板に着地したが、ペガシオンの怒涛の攻撃は続く。
「死ネ!!死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネエエエエッ!!!!」
狂気に取り憑かれたような表情で叫びながらゼロに拳と蹴りを叩き込んでいく。
ペガシオンの高い飛行能力と格闘能力の前に為す術なく、抵抗らしい抵抗も出来ずに宙を舞う。
そして最後の疾風をまともに喰らい、仰向けに倒れた。
「ぐっ……」
体に走る激痛により、立つことすら出来ないゼロはここまでかと諦めかけた時であった。
無数のシグマウィルスが醜悪な笑みを浮かべながらゼロに取り憑いていく。
「ぐっ…がああ…」
あの時と同じように全身を激痛が襲うが、間もなくして凄まじい勢いでダメージが回復し、損傷箇所を修復していく。
「(ま、まずい…このままウィルスを受け続けたら…ま
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