外伝〜霊園の改変〜(3章終了)
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〜ヒンメル霊園〜
「あ、やっぱりリタだ。」
「安らかに眠る死者達の霊園を荒す事は”冥き途”の見習い門番であるこの私が許しませ―――って、エヴリーヌちゃんにカーリアンさん?」
少女―――”冥き途”の見習い門番にして”神殺し”セリカ・シルフィルの元守護霊であり、現在冥界に命じられてゼムリア大陸を調査している聖霊リタ・セミフの登場にエヴリーヌが呟くと、リタは地上にいるメンツを睨んで宣言しようとしたが、エヴリーヌとカーリアンに気づくと目を丸くした。
「……………………えっと…………事情はよくわかりませんけど、悪いのはあちらですか?あちらの二人の魂からは程度の違いはあれど、邪悪な気配が感じられる上、あの黒衣の男性は”不死者”のようですし。」
「理解が早くて助かるわ♪―――ちょうどいいから、手伝ってくれないかしら?ちなみにあの二人はセリカからも既に”敵”として認定されていて、セリカは私達と一緒に連中の野望を潰す為にまたこっちの世界に来たらしいわよ。」
少しの間黙ってカーリアン達とゲオルグ達を交互に見つめたリタはカーリアン達の傍に降りてカーリアン達に訊ね、訊ねられたカーリアンが答えた。
「主がまたゼムリア大陸に来たんですか!?――――――事情はよくわかりませんが、主の敵は私の敵。死者達が眠る霊園で暴れる事は本意ではありませんが、御覚悟を。」
カーリアンの説明を聞いて驚いたリタは表情を引き締めてゲオルグ達を睨んでカーリアン達と共にゲオルグ達と対峙した。
「フフッ、このタイミングでエヴリーヌ君達と知り合いの新たな仔猫ちゃんが加勢してくれるなんてね。エヴリーヌ君、後で絶対にそちらの可愛い過ぎる新顔の仔猫ちゃんに私の紹介をお願いするよ♪」
「えー…………何でエヴリーヌが。めんどくさいから、自分で勝手にリタと仲良くなれば?」
「アハハ…………もしかしてアネラスさんやエオリアさんみたいな人なのかな?」
その場の空気をぶち壊すアンゼリカの発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて脱力している中エヴリーヌはめんどくさそうな表情をし、リタは苦笑しながら呟き
「ほう、どうやら彼女は霊体のようだが…………まさか、自我を持っていてあれ程の聖なる霊力を纏っているという事はさしずめ彼女は”聖霊”と呼ぶべきか。―――興味深い存在だ。可能であればあの霊体は確保するぞ。」
「”魔弓将”と”戦妃”も相手にしなければならない状況で、さすがにそんな余裕はないと思うけど、一応了解した……………………―――ここでも想定外は起こってしまったが、これ以上の想定外を起こさない為にも君達にはここで消えてもらう。」
興味ありげな様子でリタを見つめて呟いた男の言葉に淡々とした様子で答えたゲオルグは男と共にカーリアン達に向
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