外伝〜緋の魔女との邂逅〜
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ていたんだ、ジョルジュ・ノーム―――!?」
青年が溜息を吐いた様子で呟くとアンゼリカは立ち上がると共にすぐに振り向いて青年―――ジョルジュを睨んで叫んだ。
「……………………」
睨まれたジョルジュは何も答えず、冷徹な視線でアンゼリカを見つめ
「あ、貴方は…………!?」
更にジョルジュの背後にいた黒衣の男に気づいたアンゼリカは信じられない表情をした。
「フフ…………そうか。”この顔”に見覚えがあるのか。”確かに何度か顔を合せた事が”あったかもしれないね。―――始末しなさい、”ゲオルグ”。彼女は知りすぎてしまった。」
アンゼリカの反応に口元に笑みを浮かべて呟いた男はアンゼリカに背を向けてジョルジュ―――ゲオルグに指示をし、指示をされたゲオルグは手に持っていた銃をアンゼリカに向けた!
「ジョルジュ、君は―――」
ゲオルグの行動にアンゼリカが驚き、ゲオルグが無言でアンゼリカに発砲したその時、突如どこからか矢が飛んできて発砲した瞬間に飛び出した弾丸を破壊すると共にゲオルグが持つ銃を弾き飛ばした!
「ぐ…………っ…………一体何が…………?”矢”…………?」
「フーン…………話には聞いていたけど、本当にお前が”裏切り者”だったとはね。―――いや、”最初から敵”?ま、エヴリーヌ達の敵になった以上どっちでもいいけどね。」
銃を弾き飛ばされた衝撃を受けたゲオルグは呻いた後自分の近くに刺さっている矢に気づきて眉を顰めると、何とエヴリーヌが転移魔術でカーリアンと共にアンゼリカの傍に現れて冷徹な目でゲオルグを睨んでいた。
「エヴリーヌ君!?それにカーリアン様まで…………!?」
「は〜い、ラクウェルや要塞の時といい、貴女とは縁があるみたいね〜♪」
突如現れた乱入者である自分達に驚いているアンゼリカにウインクをしたカーリアンはエヴリーヌと共にゲオルグ達と対峙した。
「一人は特務部隊の”魔弓将”とやらか。…………もう一人の女は何者だ?」
「…………英雄王の側妃にして”空の覇者”と並ぶ英雄王に次ぐメンフィル帝国の実力者の一人―――”戦妃”カーリアンだ。まさか二人までここに来て、僕達の様子をどこかで見ていたとはね…………それにその口ぶりだと、アン以外にも僕の事を疑っていた人物がいたみたいだね?一体誰だい?」
「バカじゃないの?何でエヴリーヌ達の”敵”になったお前にわざわざエヴリーヌ達が何かを教えてやるなんて、ありえないでしょ。」
「短い間だったとはいえ、かつての仲間を躊躇なく”敵”扱いできるなんて随分と非情な性格だね…………―――まあ、そこまで割り切ってくれたらこちらとしてもやりやすいけど。」
自分の質問に対してにべもなく断って武器を構えたエヴリーヌに対して淡々とした様子で答えたゲオルグは背後に赤銅の戦術殻を現し
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