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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第93話
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か背中が見えないというか…………」

「はは、何を言ってるんだ。―――君達も同じ”Z組”だろう?」

「今回の一件、君達の力がなければ解決までには至らなかったはずだ。」

「フッ、次も何かあれば是非、お前達の力を貸してもらいたい。―――Z組の”同輩”としてな。」
自分達の力の足りなさを感じているユウナにリィンとガイウス、ユーシスはそれぞれユウナ達にとって驚く言葉を口にした。
「…………光栄です。」

「あ、あはは…………ちょっと照れますけど。」

「ハッ、四大名門の当主がそこまで仰ってくれるとはな。」

「ふふ、喜んで力にならせて下さい。」

「うん、私達もみんなの”仲間”として全力で力にならせてもらうわ。」

「えへへ、アーちゃん、次も一緒に戦えるといいね!」

「…………考えておきます。」
リィン達の賛辞に新Z組の面々はそれぞれ自分達が成長している事が認められた事をかみしめながら答えた。


「フフ…………」

「仲間に教え子、そして将来の伴侶達…………フッ、つくづく恵まれた男だ。」
その様子をハイアームズ侯爵は微笑ましく見守り、パトリックはリィンの顔の広さに苦笑していた。
「そんじゃあな、リィン。今回もロクに話せなかったが次の機会があったらよろしく頼むぜ!」

「ええ、もちろん。こちらも頼りにさせてもらいます。」

「アガットさんも今回はどうもありがとうございましたわ。」

「ハッ、よせっての。そもそも、こういう切った張ったをするためにエレボニアに来たんだからな。」

「おっ、どこかのお姫様を守る為に来たんじゃないのかい?」

「もしくはそのお姫様との”逃避行”じゃないのかしら♪」

「ラ、ランディ教官…………!それにレンちゃんも…………!」
アガットをからかうランディとレンの言葉にティータは恥ずかしそうな表情をし
「てめぇら…………」

「クク…………」

「ほんとラブラブねぇ。」

「くっ、羨ましい御仁だな…………」

「アンちゃん、本気で悔しがらないの。」
ランディとレンを睨むアガットの様子をランドロスは面白そうに見つめ、サラは微笑ましそうに見守り、本気で悔しがっているアンゼリカにトワは苦笑しながら指摘した。
(サラお姉さん。念の為にもう一度言っておくけど…………)

(ええ、言われた通り”猟兵王”のような事が起こらない為にもあたしが引き取った”罠使い(トラップマスター)”と”破壊獣(ベヒモス)”の遺体はちゃんと焼却して、その灰を彼らの墓に埋めておくわよ。―――フィーと一緒にね。)
レンに小声で話しかけられたサラは静かな表情で頷いて答えた。
「―――ええい、定刻だ!いつまでも喋ってないでとっ
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