外伝〜ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン〜後篇
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ろうと、兄様や私達と悠久の時を生き続けてでも兄様を愛し、支える覚悟はあるのですか?」
「勿論その覚悟もできておりますわ。―――私が跡継ぎにカイエン公爵家の全てを引き継がせた後は、爵位も返上し、ただの愛する殿方を支える女性の一人としてリィン教官の御傍でリィン教官を未来永劫支え続けるつもりですわ。あ、勿論リィン教官が望むのでしたら”神格者”となったリィン教官の”使徒”になったお陰で永遠に若々しい肉体となった私の身体をリィン教官に犯してもらって、その結果できるリィン教官と私の子供を何度でも産みますわ♪」
真剣な表情を浮かべたエリゼに見つめられたミルディーヌ公女は静かな表情で答えた後妖艶な笑みを浮かべて答え、ミルディーヌ公女の最後の答えにその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「最後の最後でそんなとんでもない事を平気で口にするなんて、本当にこの娘はもう…………」
「こんな大事な場面でそういった事を言うから、中々人に信用されないんだと思うよ…………?」
我に返ったユーディットとキュアはそれぞれ呆れた表情で溜息を吐き
「………………………………――――――いいでしょう。ミュゼさん―――いえ、ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン殿をリィン・シュバルツァーの10番目の伴侶として加える事を現時点をもってリィン・シュバルツァーの正妻予定である私―――エリゼ・シュバルツァーが認めます。貴女の件に関してはアルフィンや兄様の他の婚約者の方々―――セレーネ達は私が説得しておきます。」
「ふふっ、公式の場以外では”ミュゼ”で構いませんわ♪エリゼさんの寛大な御心とご英断、このミルディーヌ、心より感謝致しますわ♪」
エリゼの宣言にリウイ達がそれぞれ驚きの表情を浮かべている中ミルディーヌ公女は微笑みながら答え
「―――ただし、兄様への説得は貴女自身が行ってください。兄様が承諾しなければ、本末転倒ですので。」
「かしこまりましたわ。―――ちなみに”説得の方法”に”制限”はありますか?」
「…………常識の範囲内でしたら構いません。勿論脅迫等と言った犯罪行為は禁じます。」
「ふふっ、愛するリィン教官にそのような事をする疑いを持たれるなんて心外ですわ♪私はただ、姫様やアリサさんのように私の気持ちをリィン教官に知ってもらう為にリィン教官に私の”全て”を捧げるだけですし♪」
「え”。ア、アルフィン殿下とアリサさん、リィン様に自分の想いを知ってもらう為に本当にそんなことをしたの…………!?」
「気にする所が間違っているわよ、キュア…………ハア…………伯爵閣下達に育ててもらっていながら、どうしてこんな女性になったのかしら、この娘は…………」
「クスクス、きっとゲルドが見たリィンお兄さん達の結婚式の未来でリィンお兄さんの結
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ