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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン〜後篇
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七耀教会にも常に目を光らせておる。」

「実際、4年前の”異変”で”輝く(オーリオール)”をリウイと共に破壊したエステルさんも七耀教会で問題視されて、”外法認定”にされかけた事もありましたものね…………」

「……………………」

「うふふ、レンとしてはミュゼが見えたレン達メンフィルにリィンお兄さんの件で”報復”を受けた七耀教会がどんな事になるのか、個人的には気になるわね♪」
ミルディーヌ公女の指摘に対してリウイとリフィアは重々しい口調で答え、イリーナは複雑そうな表情で呟き、リウイ達同様”教会”の”闇”をよく理解していたエクリアは目を伏せて黙り込み、レンは意味ありげな笑みを浮かべていた。
「―――以上のように、私がいればリィン教官―――シュバルツァー家に牙を向けたり、陥れようとする者達への”対策”になりますわ。それと同時に、私はリィン教官―――シュバルツァー家に足りない存在を補えることができる存在でもありますから、きっと教官やエリゼさんのお役に立つかと。」

「私達―――シュバルツァー家に足りない存在…………?それは一体どういった存在ですか。」

「それは策略、政略といった上流階級ならば決して避ける事ができない政治上の”駆け引き”に強い存在―――”参謀”ですわ。―――失礼を承知で申し上げますが、そういった存在に適している人物は今のシュバルツァー家に存在していないかと。」

「それは…………」

「フム…………確かに領主として勉強中のリィンは当然として、幾ら余の秘書も兼ねているとはいえエリゼではそういった”駆け引き”をする事はまだ厳しいじゃろうし、かといって他の上流階級出身の者達―――セレーネ、ステラ、メサイアもそういった方面の能力に秀でている訳でもないしの。」

「まあ、メルキア皇女として数十年生きてきたメサイアお姉さんやRF(ラインフォルトグループ)の室長の一人として様々な交渉も経験し続けているアリサお姉さんならある程度の駆け引きはできるかもしれないけど、ルイーネお姉さんやルファディエルお姉さんみたいな事はできないでしょうね。」
ミルディーヌ公女の指摘に反論できないエリゼは複雑そうな表情で答えを濁し、リフィアとレンは納得した様子で呟いた。


「というかその口ぶりだと、自分は腹黒い事を公言しているようなものだとわかっていて言っているの、ミルディーヌは。」

「クスクス、ご想像にお任せしますわ♪―――これで私が今この場で私の能力を明かした理由はエリゼさんに対する”誠意”であることをご理解して頂けたでしょうか?」
ジト目のキュアの言葉に対してミルディーヌ公女は笑顔を浮かべて流した後エリゼに問いかけた。
「………………ええ。それで最後の質問ですが…………―――ミュゼさんは例え政略結婚であ
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